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2016年 06月 11日
しまなみ信用金庫鞆支店
広島県福山市の近代建築その1

古くから潮待ち港として栄えた福山市南端に位置する鞆の浦。町の中心部には江戸期から昭和初期に至る各時代に建てられた歴史ある建築物が並んでいます。
この鞆の浦の一角に現役で使われている昭和初期の銀行店舗が建っています。
福鞆信用金庫支店を経て平成15年にしまなみ信用金庫に引き継がれたこの建物は昭和13年に建てられました。
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狭い街路に囲まれた角地に建つ鉄筋コンクリート2階建て、玄関を中心にシンメトリーな構造。
戦時体制に移行する直前の昭和13年に建てられたこの建物は、戦前の銀行建築の晩期のものとなります。
従来の重厚な様式から脱し、アールデコの要素を取り入れたモダンな意匠は戦後の銀行建築に受け継がれて行く流れとなりました。
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コーナーに設けられた玄関扉。頑丈な鉄扉も当時のままと思われます。
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コンクリートの質感と程よい退色具合、隣接する建物に揃えた高さは伝統建築が並ぶ周囲の町並みと違和感無く調和します。
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by sunshine-works | 2016-06-11 00:59 | 近代建築 広島県 | Trackback | Comments(0)
2015年 12月 07日
旧敦賀二五銀行舞鶴支店(元京都共栄銀行西舞鶴支店)
京都府舞鶴市の近代建築その2

西舞鶴の商店街に古い銀行建築が残されています。現在は民間企業の施設として使われているこの建物は昭和10年に建てられ、その後も長く銀行店舗に使われました。

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南北に長く続く商店街の一角に建つ鉄筋コンクリート2階建て。前面にオーダー柱を並べる当時の銀行建築に則った様式です。
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この建物の由来については詳しい資料がありませんが、昭和8年発行の地図には敦賀二五銀行として記されています。昭和10年と伝わる建物竣工年度が正しければ同行の新店舗として建て替えられた際のものと推測されます。
敦賀二五銀行はこの建物竣工間もない昭和11年に同じ福井の大和田銀行に吸収され、その大和田銀行も戦後すぐに破綻してしまいますが、その後もこの建物は金融機関の店舗として転用され、最後は京都共栄銀行西舞鶴支店として近年まで使われていました。
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シンプルで小振りな玄関廻り。コンクリートの分厚い庇を張り出します。
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入口両側に配した大きなガラス窓。壁面は目地を刻んでタイル風に仕上げています。
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前面に並ぶ4本のオーダー。柱頭は独特の意匠。
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by sunshine-works | 2015-12-07 11:15 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)
2015年 11月 09日
旧山陰合同銀行横田支店
島根県奥出雲町の近代建築その1

出雲横田の古い町並みの一角に昭和初期の銀行建物が残されています。
現在は本町会館として使われているこの建物は昭和15年に建てられました。
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出雲横田駅から続く町の中心通りに建つモルタル2階建て建物。和瓦を葺いた寄棟屋根を乗せた儀洋風建物。正面入口両脇に小さなオーダー柱が添えられ、2階の窓間にはテラコッタを貼った付柱を飾ります。
因みに山陰合同銀行の設立は昭和16年とありますので、前身の松江銀行時代に建てられたと思われます。
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玄関廻り詳細。
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ファサード上部を飾る3本の付柱。
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by sunshine-works | 2015-11-09 11:26 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)
2015年 07月 06日
旧日本銀行松江支店(カラコロ工房)
島根県松江市の近代建築その3

前回紹介した旧八束銀行本店の近く、松江城の旧外堀に面して旧銀行店舗が残されています。昭和13年、日本銀行松江支店の2代目店舗として建てられました。設計:長野宇平冶。
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鉄筋コンクリート3階建て、外壁に切石を飾ります。
旧八束銀行本店と規模はほぼ等しく、ジャイアントオーダーを正面に据えた意匠も似通っています。
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明治期より数多くの日銀店舗や官民の銀行建築を手掛けた長野宇平治の晩年の作。
時代的にも戦時体制下で大規模建築が規制される直前の築となり、古典様式を用いた銀行店舗の最終期の姿を伝えます。
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正面に並ぶドリス式オーダー。
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正面側詳細。
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東側側面。中ほどに通用口が設けられています。
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by sunshine-works | 2015-07-06 23:57 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)
2015年 06月 27日
旧八束銀行本店(ごうぎんカラコロ美術館)
島根県松江市の近代建築その2

松江市の中心部、大橋川の北側の官公庁や企業ビルが並ぶ一角に大正期の銀行建物が残されています。
現在は美術館として使われているこの建物は、大正15年に旧八束銀行本店として建てられました。
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鉄筋コンクリート2階建、正面にジャイアントオーダーを並べ、軒蛇腹の上にパラペットを立ち上げます。古典様式を取り入れたスタイルですが、明治期の銀行建築に比べて厳粛さは薄れ、時代の流れに沿った意匠と思えます。
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正面の入口は中央の1個所のみ。1階外周は腰周りの高さに花崗岩の基礎を積みます。
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正面に並ぶ6本のオーダー。柱頭に飾りが無く、柱にフルーティングを持たないトスカナ風。上部に格子状の筋を刻みます。
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by sunshine-works | 2015-06-27 15:35 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)
2014年 09月 16日
旧阿波農工銀行本店(みずほ銀行徳島支店)
徳島県徳島市の近代建築その5

前回紹介した高原ビルの近くに、昭和初期に建てられた銀行建物が現存します。
みずほ銀行徳島支店として使われているこの建物は、阿波農工銀行本店として昭和4年に建てられました。設計:国枝博
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合併と統合を繰り返してメガバンクに成長した現在のみずほ銀行の前身、勧業銀行の下部銀行だった各地の農工銀行の一つとして設立されたのが旧阿波農工銀行です。
昭和4年に阿波農工銀行本店として建てられた後、昭和12年に同行を吸収した勧業銀行の徳島支店として使われ、その後は勧業銀行の変遷と共に名を変えながら現在も銀行店舗として使われています。
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鉄筋コンクリート2階建。腰周りや窓枠に花崗岩の切石を貼ります。全面に6本のコリント式ジャイアントオーダーを並べ、柱間にアーチを連ねる当時の銀行建築の典型的な意匠です。
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建物の規模に比べると小さな主入口。この入口もアーチ型で飾られます。
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オーダー柱のクローズアップ。四国に現存する戦前の銀行建築の中で、コリント式の列柱が並ぶ銀行店舗として希少な例です。
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by sunshine-works | 2014-09-16 23:58 | 近代建築 徳島県 | Trackback | Comments(0)
2014年 04月 16日
矢掛町小田の近代建築
岡山県矢掛町の近代建築その3

井原鉄道小田駅の南西、旧西国街道に沿って古い町並みが残ります。この小田町には往時の賑わいを偲ぶ近代建築が数件点在しています。

旧道を西へ進んで町の中心部に建つ化粧タイル貼りの旧銀行建築。玉島銀行の支店として昭和初期に建てられ、その後は中国銀行小田支店として使われましたが、現在は空家となっています。
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更に西へ進むと2件の古い建物が隣り合って建っています。
東側の木造2階の建物は旧小田郵便局として建てられたもの。明治7年築との情報がありますが、正しければ岡山県内に現存する郵便局舎として再古級のものです。
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西隣に建つ商業建築。コンクリート造に見えますが、実は看板建築。
1階正面は大きく改装されていますが、2階は竣工時の姿を留めます。昭和初期の築と思われます。
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側面側。建物全体が鉄骨で覆われています。補修工事中かと思いましたが、ここ数年ずっとこの状態です。
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小高い丘から眺めた2棟。
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西へ進んでもう1軒。緩やかな坂の途中に建つ看板建築です。
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by sunshine-works | 2014-04-16 23:57 | 近代建築 岡山県 | Trackback | Comments(0)
2014年 02月 21日
旧但馬貯蓄銀行本店
豊岡の近代建築その11

前々回の宵田通りの復興建築群の中で紹介しましたが、昭和初期に豊岡貯蓄銀行本店として建てられた建物が残されています。
銀行店舗を経て労働基準監督所として使われていましたが、現在は画廊と診療所に使われています。
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木造2階建、漆喰壁と和瓦の和風建築に洋風建築を組み込んだ折衷様式。
隣接する日本家屋と調和させながら、縦長窓や入口横の付柱、軒下の意匠等で銀行らしい重厚感を持たせています。
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切石を廻らせた腰周り。入口両側の付柱はギリシア風の意匠。
扉の横枠にも飾りが刻まれています。
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長らく空家のまま放置されていたこの建物ですが、手直しされて2012年より現在のテナントが入居します。
竣工当時の状態が良く保たれており、折衷様式銀行店舗の姿を今に伝えています。
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by sunshine-works | 2014-02-21 23:57 | 近代建築 兵庫県 | Trackback | Comments(0)
2014年 02月 06日
旧兵庫県農工銀行豊岡支店(豊岡市役所南庁舎別館)
豊岡の近代建築その8

前回紹介した旧豊岡郵便局の向かいに、昭和9年に建てられた銀行建物が現存します。
兵庫県農工銀行豊岡支店として建てられたこの建物は、その後幾つかの銀行の店舗を経て、平成17年から平成24年までは豊岡市役所南庁舎別館として使われました。
設計は関西を拠点に活躍した渡辺節です。
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大開通りを挟んで旧豊岡郵便局と向き合います。モダニズム建築の豊岡郵便局とは対照的な復興ルネッサンス様式、全面に貼られた化粧タイル、アーチ窓や付柱、四方の隅石等、銀行建築らしい重厚な造りです。
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大開通りに面した正面側。中央に4本の付柱が並びます。
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側面側。1階は4連のアーチ窓、2階が縦長窓。南側に増築されたと思われる棟が繋がります。
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美しい弧を描く4連のアーチ。
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大開通りを挟んで旧豊岡郵便局を眺めます。
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建物裏手は駐車場として使われています。
両翼に増築部分が伸ばされ、コの字方に建物が配置されています。
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by sunshine-works | 2014-02-06 23:57 | 近代建築 兵庫県 | Trackback | Comments(0)
2013年 10月 30日
山陰合同銀行根雨支店(旧雲陽実業銀行根雨支店)
鳥取県日野郡の近代建築その2

出雲街道の宿場として栄えた日野郡根雨町の中心部に、昭和初期に建てられた銀行建物が今尚現役で使われています。
この建物は、現在の山陰合同銀行の前身の一つ、雲陽実業銀行の店舗として昭和4年に建てられました。
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旧街道に面して建つ木造モルタル2階建て。
玄関の両側に窓1面の幅を加えた、間口10メートル足らずの建物です。
壁面は全面化粧タイル貼り、玄関庇から2階の軒下に付柱を通し、中央のペディメントにオーナメントを飾ります。
庇の持送りや四方の軒下に飾られる半球を連ねたレリーフ、コーニス下に並ぶディンティル、上下の窓間の装飾等々、小さな建物ですが、当時流行の建築様式が各部に盛り込まれています。
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鳥取県内で同時代に建てられた小規模銀行店舗の現存例として、旧日本産業貯蓄銀行倉吉支店が在りますが、正面側の意匠には多くの類似点があります。
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建物側面
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現在は山陰合同銀行根雨支店として使われているこの建物は、戦前に建てられた鳥取県内の銀行店舗の中では現役で使われている唯一の事例です。
このように小規模な古い銀行店舗は老朽化や支店の統廃合によって閉鎖される例が多く、全国的にも数少ない現存例です。
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by sunshine-works | 2013-10-30 23:53 | 近代建築 鳥取県 | Trackback | Comments(2)