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2014年 05月 15日
板野東小学校講堂
徳島県板野町の近代建築

高徳線板野駅の北方に連なる古い町並みの外れに、大正末期に建てられた鉄筋コンクリート造の学校建築が現存します。今も現役で使われているこの建物は、旧板西尋常小学校講堂として建てられました。
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大正15年に建てられた鉄筋コンクリート造の講堂。尋常小学校のものですが、規模が大きく、造りも本格的なもの。徳島に現存するRC造の学校施設では最古と思われます。
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敷地の外からの眺め。門柱や塀は当時の状態で保たれています。
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こちらは西面から。東面と殆ど同じ造りで裏表がありません。
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by sunshine-works | 2014-05-15 23:57 | 近代建築 徳島県 | Trackback | Comments(0)
2014年 03月 31日
金光学園講堂
岡山県浅口市の近代建築その1

前回、前々回に引き続いて江川三郎八の手掛けた学校建築の紹介。
浅口市の私立金光学園には明治37年に建てられた小さな講堂が現存しています。
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木造平屋・寄棟造。下部を羽目板、中間に下見板、上部の漆喰壁は筋交いを露出させたハーフティンバー式。
屋根上に大きなドーマー屋根を乗せています。
前回紹介した矢掛高校明治記念館と同規模の小ぶりな建物ですが、こちらも江川式建築の特徴を随所に表しています。
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当初この建物は金光学園の前身、金光教会学問所内に建てられていました。
昭和29年に金光学園が現在の校地へ移転。講堂は2年後の昭和31年に移築されています。
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こちらは裏面。玄関が無い以外は正面とほぼ同じ造りです。
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裏面を敷地の外側から眺めます。
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by sunshine-works | 2014-03-31 23:57 | 近代建築 岡山県 | Trackback | Comments(0)
2014年 03月 26日
矢掛高校明治記念館
岡山県矢掛町の近代建築その2

前回は岡山県井原市の興譲館高校旧講堂を紹介しましたが、隣の矢掛町にも同じ江川三郎八が手掛けた学校建築が現存しています。
現在は部室として使われているこの建物は、旧制矢掛中学時代の大正4年に建てられました。
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木造平屋寄棟造、下見板貼りの上部を漆喰壁で仕上げた小さな建物。
南面入口に切妻屋根の庇を張り出し、東西両面には上げ下げ式の縦長窓を等間隔に並べます。
小規模な建物ですが、一連の江川作品に共通する意匠が随所に見られます。
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玄関廻り。
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窓の上下には凝った装飾が添えられています。
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by sunshine-works | 2014-03-26 23:57 | 近代建築 岡山県 | Trackback | Comments(0)
2014年 03月 21日
興譲館高等学校旧講堂
岡山県井原市の近代建築その2

前回は井原市の興譲館高等学校武徳殿を紹介しましたが、同校には昨年まで大正5年に建てられた木造校舎が現存していました。
老朽化と耐震強度不足を理由に取り壊されてしまいましたが、旧講堂として建てられた校舎は江川三郎八の手掛けた学校建築の一つとして長くその姿を留めました。
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木造2階建て、下見板貼り、寄棟造り。屋根上に換気用のドーマー窓を乗せ、中央の三角破風には校章を飾ります。
ルネッサンス様式を基調とした和洋折衷の意匠は、現存する江川三郎八設計の旧遷喬小学校旧閑谷中学校校舎と多くの共通点を持ちます。
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講堂として建てられたとありますが、当時の木造校舎では1階を教室や職員室とし、2階を講堂とした例が多く、おそらくこの建物も2階に講堂が充てられていたものと思われます。
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広い窓が並ぶ正面側。斜めに交差する筋交いや三角形の壁面飾りがアクセントとなります。
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側面、裏側の眺め。不思議な事に、玄関らしきものがどこにも見当たりません。後年に塞がれてしまったのでしょうか。
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敷地の西側には昭和5年に建てられた書庫が現存しています。モルタル2階建て、和風の桟瓦を葺いた和洋折衷様式。
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by sunshine-works | 2014-03-21 22:59 | 近代建築 岡山県 | Trackback | Comments(0)
2014年 03月 16日
興譲館高等学校武徳殿
岡山県井原市の近代建築その1

井原の中心部から小田川を越えて北東へ。
緩やかな坂の途中に開学160年の歴史を持つ私立興譲館高校が建てられています。同校の敷地内には昭和15年に建てられた武道場が今も現役で使われています。
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本館と道路を挟んだ南側に建つ木造平屋、下見板張り。中央に入母屋屋根の庇を張り出します。
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建物全景。左右の妻面を二段の入母屋とする凝った造り。
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by sunshine-works | 2014-03-16 23:57 | 近代建築 岡山県 | Trackback | Comments(0)
2014年 03月 11日
倉敷天城高校武道場
岡山県倉敷市の近代建築その19

藤戸町天城の中心部に建つ岡山県立倉敷天城高校は、明治39年に始まる古い歴史を持ちます。
この校地の一角には旧制天城中学時代に建てられた武道場が現存し、現役施設として使われています。
昭和2年築。
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木造平屋建、入母屋造。中央に切妻屋根を葺いた玄関庇を設け、上部に千鳥破風を飾ります。
武道場に相応しい風格を備えた近代和風建物です。
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4本の円柱が支える玄関庇。
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緩やかな反りを伴って長く伸びる桟瓦。
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妻面の眺め。
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by sunshine-works | 2014-03-11 23:57 | 近代建築 岡山県 | Trackback | Comments(0)
2014年 01月 21日
豊岡高校達徳会館(旧豊岡中学校本館)
豊岡の近代建築その5

豊岡の中心街から南へ程なく、県立豊岡高校の敷地内に、明治期の木造校舎が残されています。
この建物は、前身の旧制豊岡中学校の本館として明治29年に建てられました。
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校門傍に建つ下見板張りの木造2階建て。
建物意匠については案内板に次の表記があります。「2階建て、4柱造で大棟の両端から四隅にかけて降り棟がつく。正面は切妻造でベランダが突出している。このベランダは、階下のみを吹き抜けとし、柱間を広く取って玄関とし、柱の上部にコンポジット様式の草飾りを付している。2階ベランダは側方2面を板張りとし正面に大きな窓を付する。」
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玄関廻りの詳細。
玄関上部に張り出した部分は御真影を収める部屋として造られました。
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張り出し部分を支える4本の木柱。
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西の側面には、小さな通用口が設けられています。
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正面と側面の見上げ。
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珍しいコンポジット式の柱頭飾りが用いられています。
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by sunshine-works | 2014-01-21 23:47 | 近代建築 兵庫県 | Trackback | Comments(0)
2012年 08月 29日
旧智頭小学校板井原分校
鳥取県智頭町の近代建築その7

智頭町中心部から北東方向、赤波川に沿った細い山道を進んで程なく、小さな集落に行き着きます。
平家の落人伝説が伝わるこの智頭町板井原地区には江戸期から昭和中期までに建てられた古い民家が幾つも残されており、古き時代の山村集落の姿を留める貴重な文化遺産として知られます。
この集落の中央部、向山神社の隣に1棟の小さな木造建物が建っています。この建物は、旧智頭小学校板井原分校の校舎として半世紀に亘って使われていました。築年については諸説ありますが、昭和初期のものと思われます。
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林業や養蚕業が栄え、かつては100棟以上の建物が並んだこの集落も、産業の衰退と交通網の発達によって昭和後期から急速に過疎化が進行し、現在は高齢者を主とした20人程にまで人口が減少しています。
唯一置かれていたこの分校も生徒数の減少により今から20年程前に廃止され、その後は地区の公民館として今日まで使われています。
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木造2階建て、下見板貼り。上部を漆喰壁で仕上げ、切妻屋根には鉄板瓦を葺きます。
簡素・素朴な建物で、装飾表現らしきものは殆どありません。大きな引戸が並び、軒が張り出す正面側の意匠は一見すると民家や商家のような印象を受けます。
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礎石を積んだ一段高い基礎の上に、斜面を背負う形で建てられています。
西の側面に小さな入口を設け、片廊下の南面に教室を配置。東側面の張出部に手洗いを構えます。
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下見板の壁面。南面に引戸が並びます。文化遺産オンラインに拠ると、「広く間口を開放できる構造とし,舞台を兼用している」とありますので、公民館になった後の改修とも思えます。
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冬季には豪雪に埋もれ、近年まで自動車の乗り入れも叶わなかった秘境とも言えるこの板井原は、村落全体が古き時代の山村集落の姿を留める貴重な歴史遺産となっています。
この集落の中心部に位置する旧分校の校舎は、地域の景観に資する需要な建物として有形登録文化財に認定されています。
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by sunshine-works | 2012-08-29 22:11 | 近代建築 鳥取県 | Trackback | Comments(0)
2012年 08月 25日
旧坂出高等商業学校本館
香川県坂出市の近代建築その6

坂出駅の西側、商業地区の裏手に木造2階建ての旧校舎が残されています。
坂出市郷土資料館として使われているこの建物は、大正年8年に坂出高等商業学校の本館として建てられました。
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木造2階建て下見板貼り、中央に車寄せ庇を張出し、左右シンメトリーに棟を配置、中央屋根に三角破風を飾り、日本瓦で葺かれた屋根にはドーマー屋根と小さな塔屋を乗せています。
大正中期の学校建築の特徴が良く現わされており、県内では翌年に建てられた粟島航海学校本館と並ぶ大正期の校舎建築の現存例となります。
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西讃の拠点都市だった坂出には、明治34年に県内2番目となる商業学校が開かれていました。この時設置された香川県立商業学校は、その後市立高松商業学校と統合される事となり、代わって大正3年に設立されたのが坂出商業学校の前身となる綾歌郡立商業学校でした。
この校舎は同校が県立坂出商業学校へと改編される際に建てられたものとなります。
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明治期の学校建築に特徴的な豪奢な装飾を施した重厚な意匠も、この時期になるとモダンで洗練された校舎へと変わっていきます。この坂出商業学校校舎に見られる1階と2階の窓の配置に連続性を持たせ、垂直方向のラインを強調する手法は、学校や庁舎等の木造建物に数多く使われます。
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正面玄関とその周辺部の詳細です。
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下見板貼の外壁。合わせ目に段差が無いドイツ下見板です。
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側面と裏側にも小さな入口が設けられています。
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坂出高等商業学校は戦後に県立坂出商業高校として引き継がれ、前身の綾歌商業学校から数えると約100年に及ぶ長い歴史を持つ商業学校として今日に至ります。
60年に渡って商業学校の学舎として使われたこの建物は、商業の拠点として栄えた坂出を象徴する貴重な歴史遺産となっています。
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by sunshine-works | 2012-08-25 17:57 | 近代建築 香川県 | Trackback | Comments(0)
2012年 08月 21日
旧倉敷幼稚園舎
岡山県倉敷市の近代建築その2

白壁の蔵が並ぶ倉敷の美観地区の南東、市庁舎の一角に現在資料館として使われている古い木造建物が建っています。この建物は旧倉敷幼稚園舎として大正4年に建てられ、昭和51年まで使われていました。設計は県内で多くの学校建築を手掛けた江川三郎八とされています。
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元々の園舎はここから1キロほど北の倉敷市の中心部に建てられていました。当初、取り壊される予定だったこの園舎については保存を求める声が強く、一旦解体された後の昭和56年に当地へ移築されています。(移築に際しては建物の一部が省かれ、左右両翼が短縮されています)
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玄関の両脇に応接室と保育室を並べ、その奥に八角形の遊戯室を設けます。八角形の遊戯室は、同じく江川三郎八の作となる岡山旭東幼稚園舎や同時期に県内数箇所に建てられた幼稚園に見られ、他県ではあまり見かけない独特のものです。また、この園舎の八角屋根は中央に支柱を持たず、壁と屋根組で支える工法が採り入れられています。
詳細はこちらをご覧ください。
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大きなアーチで飾られた正面玄関。これ以外にも随所に江川三郎八の作品に共通する建築意匠が見て取れます。
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開放式の廊下から館内を伺います。
明治41年に建てられた岡山旭東幼稚園は遊戯室を中心に4方向に棟が繋がるユニークな形状でしたが、7年後に建てられたこの園舎は至ってシンプル且つオーソドックスな構造です。
敷地効率や使い勝手に配慮してこの配列へ進化していったようです。
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遊戯室の側面です。向って右が玄関側、その裏手に遊戯室が繋がります。
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遊戯室の背部です。
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義務教育機関だった小学校に比べると、戦前に設置された幼稚園の数は少なく、その現存例となるとさらに限られたものとなります。
これらの中でもこの旧倉敷幼稚園舎の優れた機能性と豊かな装飾表現は、学校建築史の上で極めて貴重で価値の高いものとして平成12年に有形登録文化財の指定を受けています。
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by sunshine-works | 2012-08-21 20:22 | 近代建築 岡山県 | Trackback | Comments(0)