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2018年 12月 16日
大谷大学尋源館(大谷大学旧本館)
京都市北区の近代建築その7

烏丸北大路交差点の一角に校舎を構える大谷大学は東本願寺の学寮に遡る古い歴史を持つ学校です。
この大谷大学には大正期に建てられた煉瓦造りの旧本館が今も残り、現役施設として使われています。
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煉瓦造2階建て、寄棟屋根瓦葺き。ルネサンス様式の重厚な意匠です。
小さく前に張り出した玄関部を中心にシンメトリーな建物配置、屋根上にはドーマを設け、中央破風上に小塔を乗せます。
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赤煉瓦の壁面には白石の帯を廻らせます。白い切石はアーチ窓のキーストーンや2階の窓石にも用いられ、単調さを和らげるアクセントとなっています。  
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瓦葺きの庇を突き出した車寄せ。上部には大学紋章のレリーフを掲げます。
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側面から裏側の様子です。
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by sunshine-works | 2018-12-16 11:43 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)
2018年 12月 09日
紫明会館(旧京都師範学校同窓会館)
京都市北区の近代建築その6

前回紹介した京都教育大学小中学校の南、紫明通りに面した一角に昭和初期に建てられた古びたコンクリート建物が残されています。
この建物は昭和7年に京都府師範学校の同窓会館として建てられたものです。
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この紫明会館は京都府師範学校の創設50周年を記念し、同窓生の募金を元に「教育記念会館」として建てられました。
現在京都教育大学付属小中学校の校地となっている師範学校敷地に程近い紫明通りに建つ鉄筋コンクリート3階建て。
前回紹介した京都教育大学付属小中学校校舎と同じく京都府営繕課の十河安雄が設計を手掛けたこの建物は当時流行ったスパニッシュ様式の意匠が用いられています。
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スパニッシュ様式は戦前の一時期に流行った建築意匠ですが、この様式で建てられたビルは実例が少なく、京都の町中でも数例しか残っていません。
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小さな庇を張り出す玄関入口。庇に葺かれたスペイン瓦や脇の丸窓、上階のアーチ窓、スタッコ塗りの外壁等、スパニッシュ様式の特徴が各所に覗えます。
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同様の小さな入口がもう1個所設けられています。
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各面に配された丸窓やアーチ窓。
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内部の様子。床や階段踏板は木製。窓枠も木枠のままで、当時の状態が保たれています。
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by sunshine-works | 2018-12-09 10:59 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)
2018年 12月 02日
京都教育大学付属京都小中学校
京都市北区の近代建築その5

京都復活教会の裏手、区役所の向い側に京都教育大学付属小中学校の校地があります。
同校の本校舎には昭和13年に竣工した建物が現在も使われています。
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鉄筋コンクリート3階建て、角に設けた入口ファサードの上部に和風の屋根を掛けた特徴的な意匠。戦前の一時期、公共建築を中心に流行した帝冠様式の建物です。
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インターナショナルスタイルを理念としたモダニズム建築が流行った同時期に、あえて日本の伝統意匠を洋風建築に融合させた得意な建築様式として用いられたのが帝冠様式です。
この帝冠様式は帝国主義が高まりつつあった当時の時勢を建築意匠に現したもので、国威発揚や国家主義の象徴として主要都市の公共建物に多く用いられました。
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壁面全体にスクラッチタイル貼り。ファサードの角は緩やかなアールを描きます。
和のイメージは屋根部分のみで他は当時の一般的な学校建築の意匠。小学校校舎ながらスクラッチタイル貼りというのは大学付属ならではでしょうか。
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コーナーに設けた玄関を中心としてL型に繋がる両翼部分。
長い壁面は一定の間隔で窓を囲む枠型によって単調さを和らげています。

通用口両側の明り取り窓には色ガラスのブロックが嵌められています。
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by sunshine-works | 2018-12-02 11:45 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)