カテゴリ:近代建築 島根県( 65 )

2017年 01月 07日
出雲日御碕灯台
島根県出雲市の近代建築その3

島根半島の西端、日本海に突き出た日御碕の高台に、明治期に建てられた灯台が現役施設として使われています。世界灯台百選に選ばれたこの美しい灯台は明治36年に竣工しました。
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日本の近代灯台は、イギリス人技師ブラントン主導の基に明治初期から中期に掛けて主要航路に整備されます。ブライトン退任後、灯台設計は日本人に引き継がれ、明治中期以降も各地に灯台が設置されていきます。
この時代には日本海側の航路にも多くの灯台が設置され、島根県では明治31年の馬島灯台と美保関灯台に次ぐ3番目の近代灯台としてこの出雲日御碕灯台が建てられました。
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頂部までの高さは43.7メートル、海面から光源までの高さ63.3メートル。現在に至るまで石造灯台として高さ日本一を誇ります。
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敷地を囲む外壁。島根産の切岩が使われています。
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灯塔は内側に煉瓦、外側に切石を積んだ二重構造。
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現役施設ですが内部は公開され自由に見学可能。螺旋階段で灯室まで登ることが出来ます。
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灯室には日本で6箇所のみに設置された第一等レンズが据えられています。
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by sunshine-works | 2017-01-07 19:44 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)
2016年 12月 24日
一畑電鉄布崎変電所
島根県出雲市の近代建築その2

松江市と出雲市間を宍道湖の北岸に沿って東西に結ぶ一畑電車北松江線。途中駅の布崎駅の隣に鉄筋コンクリート造の古い変電所が建っています。今尚現役で使われているこの変電所は昭和2年に建てられました。
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布崎駅から川を挟んだ西側、線路沿いに建つ鉄筋コンクリート2階建て。
中央に入口を構えたシンメトリー配置。正面に上げ下げ式の縦長窓が並び、入口両脇には付柱の装飾。中央上部に立ち上げたパラペットに社章を掲げます。
正面から右手に繋がる建物は戦後の増築、左側の木造部分も後年に付け加えられたものと推測されます。
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入口周りとその上部。地味な用途の裏方施設ですが、当時の鉄道各社はこの種の建物にも様々な意匠を凝らしていました。
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側面から裏手。現在は変電設備の殆どが裏手の屋外に設置されいます。
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by sunshine-works | 2016-12-24 19:30 | 近代建築 島根県 | Comments(0)
2016年 12月 17日
旧出西小学校校舎
島根県出雲市の近代建築その1

出雲市の中心部から斐川を渡って東へ。開けた田園風景の一角に古い木造校舎が残されています。
現在出雲市環境学習センターとして使われているこの建物は出西小学校の校舎として昭和4年に建てられました。
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木造2階建下見板張。中央玄関に切妻の瓦葺き庇を張り出します。前回紹介した旧寺領小学校と非常に良く似た造りです。
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出西小学校の創立は明治7年。この地域で最初に建てられた小学校の一つでした。
昭和46年に廃校となった後は民間企業の施設となっていましたが、その後市に移管され、平成15年から現在の用途に使われています。
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中央に据えられた玄関庇とその周辺。
玄関庇は旧寺領小学校と比べるとより本格的な和風意匠の趣。上下階窓間の羽目板も押さえ枠が添えられた凝った造りとなっています。
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by sunshine-works | 2016-12-17 20:46 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)
2016年 12月 10日
旧寺領小学校校舎
島根県雲南市の近代建築その4

雲南市木次町のキャンプ施設の一角に古い小学校校舎が保存されています。
この建物は近くの日登村に建てられた寺領小学校の旧校舎の一部を移築したもので、現在は宿泊・研修施設として使われています。大正13年築。
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木造2階建て下見板張り。この時代の地方木造校舎に良く見られる簡素な造りですが、瓦葺きの庇を備えた中央玄関周りに意匠を凝らしています。
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日登村に建てられた寺領小学校の創立は明治7年、県内でも屈指の古い歴史があります。現存するこの校舎は大正13年に建てられた物で、平成5年まで使われた後に当地に移設されています。
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玄関周り詳細。
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状態良く保たれた館内。
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by sunshine-works | 2016-12-10 10:47 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)
2016年 12月 03日
木次線の駅舎

島根の鉄道遺産

松江市と広島県庄原市を結ぶ木次線は大正5年に宍道~木次間で開業した民営の簸上鉄道をその前身とし、昭和7年に木次~出雲三成間の旧国鉄木次線と接続、国有化後の昭和12年に備後落合まで延伸されて現在の区間が全通します。
備後落合で芸備線と結ばれた木次線は戦前戦後の一時期に広島~松江を結ぶ陰陽連絡線としての役目を担いましたが、その後の交通環境の変化に伴って衰退し、現在は内陸と山間部を繋ぐ生活路線として運用されています。
奥出雲の山間いを走るこの木次線の沿線にも開業時の姿を留める古い駅舎が幾つも残されています。今回は木次線に現存する戦前築の木造駅舎を紹介します。


広島方の起点備後落合駅から4駅、八川駅は昭和9年の開業。出雲三成から延伸された木次線の終着駅として設置されました。
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当時の姿が良く保たれた待合室。
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駅舎の正面。近年の改修で壁面の下見板や上部の漆喰壁、屋根瓦が更新され、窓枠もサッシに入れ替えられていますが、基本構造は創建時の姿を留めます。
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1駅先の出雲横田駅も同じく昭和9年の開業。この出雲横田駅については以前に紹介したこちら を参照して下さい。
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出雲八代駅の開業は昭和7年。国鉄木次線の木次~出雲三成の延伸時に設置された駅舎が現存します。
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現在のホームは1面1線。向い側には、かつて使われていたホームが残されています。
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1駅隣の下久野駅も昭和7年築。開業時に建てられた南京下見板張り、木造切妻屋根の駅舎本屋が今も使われています。
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ホームから駅舎裏側の眺め。
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ホームへ抜ける改札ゲートは今では珍しい木造の物が残されています。
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昭和7年開業の日登駅。鉄道省によって木次から延伸された最初の工区に設置されました。
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小さな待合室が当時のまま残されています。
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山陰本線と接続する宍道駅から2駅目、加茂中駅は木次線の前身となった簸上鉄道が開設した4駅の一つです。昭和15年に建替えられた際の木造駅舎が今も使われています。
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簡素な待合室内部。
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駅舎裏側。
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駅舎から離れて一段上がった場所に設けられた島型のホーム。木造のホーム上屋は昭和30年の築です。
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by sunshine-works | 2016-12-03 10:19 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)
2015年 11月 30日
旧八川郵便局
島根県奥出雲町の近代建築その3

奥出雲町下横田の小さな集落の一角に木造2階建ての洋風建築が残されています。この建物は昭和13年に建てられ、近年まで使われていた八川郵便局の旧局舎です。
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県道と交わる小路に沿った古い家並みの中で一際目を惹く木造モルタル2階建て。ドイツ壁仕上げの壁面は柱枠で仕切られます。中央上部に立上げた破風の通風口ルーバーとその下の〒マーク、突き出した2階の窓台がアクセントを添えます。
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全体に簡素な造りですが、意匠を凝らした各要素がバランスよく配置されています。
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入口周り詳細。右手側の窓はATM設置の為に埋められ、玄関扉は鉄扉に換えられています。
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by sunshine-works | 2015-11-30 14:44 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)
2015年 11月 24日
出雲横田駅
島根の鉄道遺産

松江市宍道から広島県庄原を結ぶ木次線は大正5年に簸上鉄道が開設した宍道~木次間を母体とし、国有化後の昭和12年に備後落合までの全区間が開通。以降戦前戦後の半世紀を瀬戸内海と日本海を繋ぐ陰陽連絡線の一つとして、重要な役割を果たしました。
現在の木次線は一日数本が往復する山間の生活路線として存続する中、殆どが無人駅となっていますが、沿線で数少ない有人駅として置かれている出雲横田駅には開業時に建てられた駅舎が今尚使われています。
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国有化された昭和9年に出雲三成から八川までが延伸された際に設けられた3駅の一つ。独特の意匠は近くの稲田神社を模したものとされています。
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反り屋根、懸魚と呼ばれる妻飾り、細かい間隔で並ぶ垂木、向拝柱を支える礎盤。寺社建築が忠実に再現されています。
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駅舎内部の様子。ひっそりとした空間に鉄枠のベンチが置かれています。
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by sunshine-works | 2015-11-24 11:32 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)
2015年 11月 16日
旧救世軍横田小隊会館(日本基督教団横田相愛教会)
島根県奥出雲町の近代建築その2

前回紹介した旧山陰合同銀行横田支店の並びに、目を惹く教会建物が建てられています。
この建物は大正12年に救世軍横田小隊会館として建てられました。
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木造2階建の礼拝堂に玄関を構える4階建ての塔屋が繋がった建物。礼拝堂は下見板貼り、塔屋はモルタル壁に石貼り、銅板の三角屋根を葺きます。設計施工は地元の棟梁によるものと思われますが、本格的な教会建築の概要を具えます。
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塔屋の1階には3面にアーチを廻らせた玄関ポーチを構えます。
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玄関廻りの詳細。上層3階を分厚いアーチが支えます。
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各部見上げ。周囲に高層の建物が無い古い町並みの中にモダンな建物が頭一つ抜き出ます。
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側面から奥側の眺め
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板張床の礼拝堂内部。ここも当時の姿を良く留めています。
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by sunshine-works | 2015-11-16 14:08 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)
2015年 11月 09日
旧山陰合同銀行横田支店
島根県奥出雲町の近代建築その1

出雲横田の古い町並みの一角に昭和初期の銀行建物が残されています。
現在は本町会館として使われているこの建物は昭和15年に建てられました。
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出雲横田駅から続く町の中心通りに建つモルタル2階建て建物。和瓦を葺いた寄棟屋根を乗せた儀洋風建物。正面入口両脇に小さなオーダー柱が添えられ、2階の窓間にはテラコッタを貼った付柱を飾ります。
因みに山陰合同銀行の設立は昭和16年とありますので、前身の松江銀行時代に建てられたと思われます。
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玄関廻り詳細。
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ファサード上部を飾る3本の付柱。
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by sunshine-works | 2015-11-09 11:26 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)
2015年 10月 30日
湯村水力発電所
島根県雲南市の近代建築その3

雲南市湯村の山間を進む街道脇、斐伊川に沿って小さなコンクリート建屋が置かれています。大正7年に建てられた中国電力湯村発電所は現在も現役施設として使われています。
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国道から分かれた脇道の先、川縁の狭い敷地に張り付く様に建つコンクリート平屋建。発電施設としては非常に小さな建物ですが、最大1,000キロワットの出力は当時のこの種の水路式発電所としては平均的なものです。
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目立った装飾要素はありませんが、掻き落とし風に仕上げた壁面、軒や窓間に施した繰形、正面の入口の庇の破風等、当時流行の建築意匠を盛り込んでいます。
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正面入口廻り。小さな庇を角柱で支えます。
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by sunshine-works | 2015-10-30 23:14 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)