2018年 06月 17日
旧大森区裁判所
島根県大田市の近代建築その4

前回紹介した旧邇摩郡役所から街道に沿って町並みを進んで程なく、明治期に建てられた裁判所が残されています。現在は大森町並み交流センターとして使われているこの建物は明治23年に大森区裁判所として建てられました。
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区裁判所は明治23年に制定された法令により地方裁判所の下に置かれた下級裁判所で、現在の簡易裁判所に近い役割を果たしていました。
島根県内には計8箇所置かれましたが、現存するのはこの大森区裁判所のみで、全国的にも明治期の裁判所建物の現存例として貴重な存在となります。
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全体の意匠は和風を旨とした儀洋風建築。中央の玄関庇は寺社を思わせます。
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敷地の入口には木製の門柱と門扉を構えます。
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# by sunshine-works | 2018-06-17 11:22 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)
2018年 06月 10日
旧邇摩郡役所
島根県大田市の近代建築その3

石見銀山の中心部、大森地区の一角に古い役所建物が残されています。現在石見銀山資料館として使われているこの建物は明治35年に旧邇摩郡役所として建てられました。
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旧代官所の敷地に建つ長屋門と土壁で囲まれた木造平屋建切妻造。島根県内に幾つか現存する和風を旨とした役所建物の一つです。
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郡役所は府県と町村の中間に置く自治体として明治中期に制定され、全国に設置されますが、自治の煩雑を招くとして30年足らずで廃止されてしまいます。その為、郡役所自体の現存例は希少なものとなりますが、島根県には4つもの郡役所が残されています。
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寺院風の玄関庇。羽目板張りの外壁も寺院や学校建築を思わせます。
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周りを囲む塀と門は旧代官所時代の築です。
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# by sunshine-works | 2018-06-10 12:00 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)
2018年 06月 03日
旧大田町産業会館
島根県大田市の近代建築その2

大田市の中心部の一角に古い洋風建築が残されています。
現在大田市医師会館・準看護師学校として使われているこの建物は昭和12年に大田町産業会館として建てられました。
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木造2階建てですが、壁面全面に化粧タイルを張り、屋上にパラペットを立ち上げて鉄筋コンクリート造風の外観に仕立てています。
建物中央に玄関を張り出し、シンメトリーに両側を配置、大きな窓を廻らせたモダンな意匠です。
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元々の市街地の中心だった一角に位置するこのモダンな建物は町のランドマーク的な存在だったと思われます。
昭和12年に大田町産業会館として建てられた後、太田町役場から大田市役庁舎を経て商工会議所に使われ、平成初期に現用途に転用されています。
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窓枠はアルミサッシに換えられていますが、その他は概ね当時のまま。状態良く保たれています。
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建物裏側。中央部が後方に伸ばされています。
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# by sunshine-works | 2018-06-03 13:40 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)
2018年 05月 27日
江津駅跨線橋
島根の鉄道遺産

前回は大田市駅に現存する日本最古の鋳鉄製跨線橋支柱を紹介しましたが、大田市の西隣の江津市の中心駅にも同様の跨線橋支柱が設置されています。この跨線橋支柱には明治45年製の刻印が記されています。
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江津駅の開業は大正9年。明治45年製造のこの跨線橋がいつ、どこから移されたのかは不明ですが、嵩上げによって基部が埋没した状態を察すると設置されてから相応の時間が経過していると思われます。
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裏側の様子。よく見ると張線の付け根もコンクリートで埋められています。
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跨線橋内部の構造は大田市駅と殆ど同じ。移築時に組まれたものと思われます
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対向ホームからの眺め。
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三江線が乗り入れていた3番線ホーム。撮影時には廃線直前の三江線列車が停車していました。
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# by sunshine-works | 2018-05-27 11:30 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)