2019年 12月 01日 ( 1 )

2019年 12月 01日
愛媛大学附属中学校講堂(旧制松山高等学校講堂)
愛媛県松山市の近代建築その10

松山市中心街の東部、住宅街の並びに愛媛大学付属中学校の広い校地が置かれています。この中学校は大正8年に設立された旧制松山高校の跡地を校地としていますが、この敷地の一角には旧制松山高校時代の大正11年に建てられた木造講堂が残されています。
愛媛大学附属中学校講堂(旧制松山高等学校講堂)_f0116479_14154638.jpg

ルネサンス様式を採り入れた木造2階建ての大きな建物。下見板貼り壁面の各面に上げ下げ式の縦長窓を並べ、玄関両脇の張り出し部分屋上に塔屋を乗せます。正面玄関にはトスカナ様式のオーダー柱が支える庇を張り出す重厚な意匠。高等教育機関に相応しい象徴性を備えます。
愛媛大学附属中学校講堂(旧制松山高等学校講堂)_f0116479_14343847.jpg

木製の丸柱が支える庇。奥の入口扉と左右の窓はファンライト付のアーチ形状になっています。
愛媛大学附属中学校講堂(旧制松山高等学校講堂)_f0116479_14393503.jpg
愛媛大学附属中学校講堂(旧制松山高等学校講堂)_f0116479_14362003.jpg

玄関脇の塔屋部分。
愛媛大学附属中学校講堂(旧制松山高等学校講堂)_f0116479_14402552.jpg

側面から裏面の眺め。奥行きのある大きな構え。各面に小さな出入口が設けられています。
愛媛大学附属中学校講堂(旧制松山高等学校講堂)_f0116479_14441246.jpg

この建物は明治期に第一から第八まで設立されたナンバースクールに続いて大正期に各地に設けられた一連のネームスクール(地名を冠した校名)の現存建物で、四国では唯一のものとなります。
愛媛大学附属中学校講堂(旧制松山高等学校講堂)_f0116479_14423363.jpg
愛媛大学附属中学校講堂(旧制松山高等学校講堂)_f0116479_14415433.jpg




by sunshine-works | 2019-12-01 10:43 | 近代建築 愛媛県 | Trackback | Comments(0)