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2019年 10月 20日
旧松山航空基地掩体壕
愛媛県松山市の近代建築その7

松山市の北西部、伊予灘に面して2500メートルの滑走路を持つ松山空港が置かれています。
この空港の近く、住宅街の一角に戦時中に築かれたコンクリート構造物が残されています。
これらは軍用機を守る為に旧軍の航空基地周辺に設置された掩体壕と呼ばれるもので、現在3基が現存しています。
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大戦の後半、米軍による空襲が激しくなる中、各地の航空基地に設置されたのが掩体壕で、機体を隠蔽すると共に爆撃や銃撃から守る役割を担いました。
松山航空基地には約60基の掩体壕が設置されましたが、戦後の宅地開発で殆どが取り残され、今回紹介する3基のみが残されています。
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3基の掩体壕の中で最も北側に位置する壕。正面側にトタンを貼って倉庫として使われています。
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全国に築かれた掩体壕に共通する大小二つの蒲鉾型を繋げた形状。以前に紹介した米子空港周辺に残る掩体壕もこの形式のものです。掩体壕はこの形状の他に土堤で囲む開放式のものもあり、60数基設置された松山基地掩体壕の半分以上は開放式のものでした。
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使われているコンクリートは石を大量に混ぜ込んだ粗悪なもの。当時はこの上に土盛りをして補強と隠蔽を行いました。
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徒歩で5分ほどの地点にある同様の掩体壕。宅地の裏手、木々に埋もれた状態で残されています。
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住宅の間に挟まれた様な形で残る3基目の掩体壕。道路に接する部分が削られています。
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表面のクローズアップ。縁は崩れて鉄筋が覗いています。
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by sunshine-works | 2019-10-20 10:29 | 近代建築 愛媛県 | Trackback | Comments(0)