2008年 07月 14日
神戸中央区の近代建築その61 北野地区の北側に建つ異人館の多くは、コロニアル様式とは異なる個性的なスタイルの洋館が並びます。 *********************************************************** 旧サンセン邸 旧フリューガ邸の向い側に位置するこの旧サンセン邸も北野地区には珍しい個性的な建物です。ハーフティンバーが美しいチェダー様式の建物です。築年は資料によって明治後期だったり大正だったりで(昭和としている資料もあります)はっきりしません。 がっしりしたアーチに飾られた玄関。城砦を思わせる頑丈な鉄扉。 玄関や廊下にはステンドグラスが嵌められています。 *********************************************************** 旧チン邸(旧中国領事館) 旧フリューガ邸の東に建つ旧チン邸。鱗の館と同じような魚燐様のスレートで外壁が覆われています。この建物も築年がはっきりしませんが明治後期と思われます。 元々は個人邸でしたが、一時期中国領事館として使われました。館の内外には中国にちなんだ美術品が飾られています。 *********************************************************** 展望塔の家 北野の異人館街の最も北側に阪神淡路大震災以後閉鎖されたままの展望塔の家が建っています。当然、立ち入りはできません。 この建物も展望塔部分が魚燐様のスレートで覆われています。 *********************************************************** 旧アボイ邸 旧チン邸(旧中国領事館)から少し坂を下った処に旧アボイ邸が建っています。大きな切妻屋根が特徴的な建物です。大正初期の築と言われています。 南側が開放式のテラスとなっているおなじみの光景です。 玄関周りです。 テラスを巡らすスタイルは共通していますが、コロニアル様式とは印象を異にします。どちらかと言うと南欧風のイメージです。 この近辺は北野の中でも比較的後期に造成された地域なのかも知れません。明治中期から後期はコロニアル様式が主流でしたが、その後はこれらの建物に見られる様々な様式の洋館が建てられていったものと思われます。
by sunshine-works
| 2008-07-14 23:48
| 近代建築 兵庫県
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from 鶴ヶ島近郊ニュースひろい読み
at 2008-07-15 08:56
タイトル : 東洋大学「現代GP」プログラム─工学部建築学科「まちかど..
東洋大学「現代GP」プログラム──工学部建築学科「まちかど講評会」を旧鶴川座で開催今日、地方都市における中心市街地の空洞化が大きな問題となっているが、そうした中、埼玉県川越市は歴史的な町並みを活かして、活性化に成功したモデルとしてよく知られている。“小江戸川越”の魅力的なまちづくりをさらに進めるため、東洋大学が取り組む地域連携プログラム。 東洋大学工学部は、7月20日(日)・21日(祝)の両日、... more
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from DianedePoiti..
at 2008-08-06 07:09
タイトル : 神戸 異人館めぐり 旧中国領事館
ホテルから3分で北野通りに出る。坂じゃなければ、3分かかるだろうか。それにしても、急な坂で足の甲が45度にはひのっているように感じる。 もっと上の方にある異人館から見始めて段々と降りて来よう。今日も暑くなりそうだ・・・あ゛ーとかひーーとか大騒ぎしながらな...... more |
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