2008年 06月 24日
旧トーマス邸(風見鶏の館)
神戸中央区の近代建築その56

萌黄の家の隣には北野地区で最も有名な異人館、旧トーマス邸が建っています。ドイツ人貿易商トーマス氏の自邸として明治42年に建てられました。設計は明治後期に日本で活躍したドイツ人建築家ゲオルグ・デ・ラランデです。
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煉瓦壁にハーフティンバーを組み合わせたドイツ古典様式の重厚な洋館です。多くの異人館がコロニアル様式で建てられている中でこの煉瓦造りの建物の存在感は際立っています。
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急勾配の屋根の頂部に取り付けられた風見鶏から「風見鶏の館」の愛称で知られています。神戸の観光案内に必ず採り上げられる北野のシンボルとなっています。
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煉瓦壁の基本部分に木造で奥行き部分と上階を接いだ構造です。異なった素材が巧みに組み合わされ、それぞれの持ち味が引き出されています。
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がっしりした礎石の上に美しく積み上げられた煉瓦の壁。
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玄関とその周辺です
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館内は木の質感が重厚な雰囲気を醸しています。
パンフレットによれば室内の意匠はドイツの伝統様式をベースにアールヌーボーの要素が加えられているそうです。
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観光名所として賑わう北野地区のシンボルとして大きな役割を果たした建物です。
現在の北野は賑わいと引き換えに俗化してしまったとの見方もありますが、無秩序な開発から町並みが守られて来た事を思えば、ある面仕方の無い事かもしれません。
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by sunshine-works | 2008-06-24 01:49 | 近代建築 兵庫県 | Trackback | Comments(0)


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