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2007年 11月 06日
神戸中央区の近代建築その2 前回紹介した昭生病院もそうですが旧葺合区の東側は病院が多く建てられた地域です。今回紹介する建物も病院の施設として使われていますが当初は個人の邸宅として建てられたものです。昭和2年築。設計:小川安一郎 ![]() 南蛮美術の研究家・収集家である池長孟氏の邸宅として建てられました。地上3階地下1階建、個人邸としてはかなり大きな建物です。各部に贅を凝らした造りで個人邸としては破格の値段(当時の価格で16万円、大卒初任給が50円前後の時代です)となりました。 建物の詳細やこの建物に付けられた「紅塵荘」の名の由来はこちらのサイトが参考になります。 ![]() ![]() ![]() 当時流行のスパニッシュ様式の邸宅です。各窓の面格子や手摺にはすばらしいアイアンワークが施され、窓にはステンドグラスが嵌められています。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 大きな建物なのでなかなか全景が収まりません。遠方からのショット。 ![]() ![]() ![]() ![]() 玄関へ続く階段アプローチ。石造やレリーフで美しく飾られています。 ![]() ![]() ![]() 南側のアーチで飾られた区画は休憩所として使われているようです。 ![]() ![]() ![]() ![]() 個人の邸宅を病院に転用する例は今日ではあまり多く無いようです。先端の医療機器を設置するにはそれなりの造りが必要とされるので本格的な医療施設には向かないのでしょう。この建物も病室と事務所として使われており診療室や手術室は本館に置かれています。 ![]() この建物を建てた池長孟は収集した南蛮美術のコレクションを収蔵する為に私設美術館を建てています。美術館については次回紹介しますがこの豪華な建物といい個人コレクションの為に美術館を建ててしまう事といい昔の粋人のスケールの大きさを実感させられます。 ![]()
by sunshine-works
| 2007-11-06 23:30
| 近代建築 兵庫県
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Comments(4)
こんばんは。
ここもまた凄いですね! 実は今日、こちらで紹介されていた某邸を見てきました。内部も少し拝見することができたのですが、凄かったです。とびっきりの近代建築でした。 ただ、現在は事務所として使っていることもあってできるだけそっとしておいて欲しいとのことでしたので、探訪記に住所などは書きませんでした。また、こちらの該当記事のところにはコメント・TBしないようにしました。悪しからずご了承ください。 本当に隠れた逸品のご紹介、どうもありがとうございました。 今後ともよろしくお願い致します。
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