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2007年 09月 26日
神戸灘区の近代建築その10 神戸大学のキャンパスを過ぎてさらに山を登っていくと六甲山頂行きケーブルカーの乗り場に行き着きます。ここからケーブルカーに乗って山頂へ向かいます。 眼下に広がる神戸の市街地や港を眺めながら約10分で愈々六甲山の山上駅に到着します。この駅舎は昭和7年の六甲ケーブル開通時に建てられたものです。 ![]() ケーブルカーやロープウエイの駅舎には山小屋風意匠が多いのですがこの駅舎はアールデコ様式でデザインされています。当時としては奇抜にも思える大胆なデザインですがリゾート地の開放的な雰囲気に良く似合っています。 ![]() 六甲山は明治中頃から別荘地やリゾート地帯として開発されていきましたが当初は外国人や一部の裕福な人達を対象としたエリアであって一般庶民には縁の無い所でした。さほど標高の高い山ではない(900米程)のですが徒歩以外に交通手段の無い当時は気軽に出かけるリゾート地と言う訳には行かなかったようです。 山頂への交通アクセスが整備され誰もが行くことが出来る様になるのはもう少し時代が経ってからになります。昭和初期に自動車道、ロープウェイ、ケーブルカーが相次いで開通すると大阪・神戸から一時間程度で行ける高原リゾート地として一機に発展していきました。 ![]() 大きく突き出た三角形の庇が特徴的です。 ![]() 美しくデザインされた建物各部。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 玄関部分です ![]() ![]() コンコース内部。 ![]() ![]() ![]() ![]() 照明具も当然アールデコ調です。 ![]() ![]() この扉からホームへ向かいます。 ![]() ![]() ![]() 六甲山頂への主要な交通機関の一つであったロープウェイは戦時中に廃止されてしまいましたがケーブルカーは運良く生き残りました。創業時の姿を留めるこの駅舎は六甲山の発展を支えた貴重な歴史遺産でもあります。 ![]()
by sunshine-works
| 2007-09-26 23:11
| 近代建築 兵庫県
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