2007年 07月 19日
御影公会堂

神戸東灘区の近代建築その4

国道2号線と石屋川の交わる辺りに一際目立つスクラッチタイル貼りの公会堂が建っています。この御影公会堂の建設にも白鶴酒造の嘉納家が深く係わっていました。
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昭和8年築。設計 清水栄二
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白嘉納家7代当主 嘉納治兵衛はこれまで紹介した様に灘中学校の創設や白鶴設美術館の建立に巨費を投じたのですが、更にもうひとつ、この御影公会堂の主要な資金提供者でもありました。建設費は当時の金額で24万円、その8割を嘉納家が拠出しており、実質的にはこの公会堂は嘉納家が作ったものと言えます。
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丸窓、アーチ窓、アールをつけたコーナーの処理、全体に貼られたスクラッチタイル、水平を強調する庇等この時代の建築スタイルを満載した建物です。
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この建物は面によってだいぶ表情が異なります。こちらは正面エントランス側です。
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エントランスホールの詳細
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正面側の1階と地下は西端がガラス張りの部屋となっています。
(地階はオムライスが有名な食堂です。)
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こちらは西面
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北西角~北面にかけて
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東面
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太い円柱が並ぶ館内通路
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最上階天井の明り取り窓
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ホールの入口扉
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大きな丸窓の正体はトイレ窓でした。
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それにしても灘中学の設立、白鶴美術館、そしてこの御影公会堂と10年足らずの間にたて続けにこれらの事業を成し遂げた嘉納家の資産力には驚くばかりです。
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設計者の清水栄二は灘の出身で神戸市営繕課を率いていました。同時期に兵庫県の営繕課長であった置塩章と競うように神戸中心に多くの建築を手がけました。東灘区には清水栄二の設計となる建築が他にも現存しています。この清水栄二の作品については次回とその次の回に紹介したいと思います。

by sunshine-works | 2007-07-19 22:16 | 近代建築 | Trackback | Comments(0)
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