2007年 06月 20日
芦屋の近代建築その3 阪神芦屋駅の北側、公共機関や市の中核施設が集まる一角に一際目を引くロマネスク様式の建物が建っています。この芦屋警察署は昭和2年に建てられた旧建物の玄関と正面ファザードを取り込む形で近年立替られたものです。旧建物と新築部分が違和感なく繋がれ部分保存として非常に上手く処理された事例となっています。 設計は兵庫県営繕課。この時期は置塩章が営繕課長を勤めていた頃ですので設計には氏の影響が表れていると思われます。(ちなみに以前紹介した尼崎警察署は大正15年、置塩章が手がけたものです。) 石造のアーチの奥に正面入口が設けられています。 玄関ホール内のステンドグラス エントランス入口上部には夜警を象徴するミミズクが飾られています。 門灯 地下室の明かり取窓。 こちらの窓には警察署らしい厳重な面格子が取付けられています 旧建物の一部を取り込んで保存する例は他にも多く見られます。(この写真で見えるコーナー部分が保存部分、奥が新築部分です) 耐震性や強度面で現在の基準に合わない建物もこの様な形で再生されれば生き永らえることが可能でしょう。効率やコスト面では新造したほうが有利なのですが、歴史的価値のある建物を可能な範囲で残す事とした兵庫県の賢明な判断を他の自治体や企業も見習ってほしいものです。
by sunshine-works
| 2007-06-20 23:00
| 近代建築 兵庫県
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Comments(2)
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とおりすがり
at 2018-02-09 15:13
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たまたま降りた芦屋駅で見かけ検索した際に、こちらのページにたどり着きました。内容が分かりやすく為になりました😄
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sunshine-works at 2018-02-12 10:24
> とおりすがりさん
はじめまして。だいぶ前に撮影した写真ですが、建物はまだしっかり残されているようでなによりです。 |
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