2006年 12月 16日
尼崎の近代建築その8 以前紹介した尼崎信用組合旧本部事務所から建物一つ隔てた位置にあります。レンガ造りの旧本部事務所の次の2代目本店事務所として昭和5年に建てられました。地元兵庫県を中心に活躍した古塚正治の設計です。 昭和5年当時は新しい建築の流れが地方都市にも波及しだした頃ですが、銀行建築は依然として様式建築が主流を占めていました。この建物は従来の荘厳な銀行建物のイメージから離れ、流行のモダニズム様式を取り入れた設計となっています。 あっさりとしたデザインですが平面とカーブが巧みに組み合わされています。 外壁の最上部には緩やかな反り返えしがつけられています。 その後の改修で竣工当時とはエントランス部や窓等が変更されています。外壁も最初は黄土色に近い色合いだったようです。 竣工時の外壁の色を再現してみました。(館内に飾られている当時の絵を参考にしました) 新本店ビルの建設に伴い、この建物は「世界の貯金箱博物館」として余生を送っています。
by sunshine-works
| 2006-12-16 13:00
| 近代建築 兵庫県
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