2026年 03月 08日
京都府庁旧本館1
京都市上京区の近代建築その6

府藩県三治体制が敷かれた慶応4年に始まる京都府は、明治4年の廃藩置県を経て明治9年に現在の京都府全域がその区域として確定します。
この時期の京都府庁舎は京都東町奉行所跡に設けられた庁舎を初代とし、明治2年には京都守護職屋敷跡に建てられた二代目庁舎へ移転、更に明治4年からは二条城二の丸御殿へ敷地を移していました。
二条城に置かれた三代目府庁舎は二条城が皇室の離宮に使われる事となる明治18年に再び移転を求められ、二代目庁舎として使われていた場所に三回目の移転を行います。ここが現在の京都府庁舎となっている場所で、敷地内には明治期、昭和戦前期、昭和戦後期、平成期、令和期の各時代に建てられた庁舎が建ち並んでいます。
今回から数回に分けて明治期に建てられた京都府府庁舎旧本館と昭和期に建てられ長く府警本部本館として使われた旧別館を紹介します。

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京都府庁旧本館は明治37年の竣工。それまでの木造庁舎に代わって建てられたルネッサンス様式の煉瓦造二階建て。
明治期に建てられた煉瓦造の庁舎建築に典型的な建物構造で、玄関部を中央として伸ばした両翼の後方に棟が繋がり、更に背面の棟と結んで内側に中庭を囲みます。
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下がった位置からの眺め。大きな屋根を持つ玄関棟を中心に回廊を廻らせたロの字型配置の府県庁舎としては旧山口県庁舎や屋根の形状は異なるものの旧兵庫県庁舎と似通った印象です。
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同時期に建てられた旧兵庫県庁舎と大きく異なる部分がこの大きく突き出した玄関庇。上部はバルコニーとなっています。

玄関庇を支える古代ギリシア風の石柱は角柱と円柱の二本一組の組み合わせです。


更に奥に進んで玄関内部へ。館内の詳細は次回以降に紹介します。
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正面から東の側面へ廻ります。一階部分は三連と一連のアーチ窓、二階部分には三連と一連の縦長窓が並びます。
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中央部には中庭に繋がるアーチ型の入口を設けます。

東面の北端です。


先ほどのアーチを抜けた先の中庭。北側の回廊には上下に五連のアーチを並べます。
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中庭には各種の桜や古木が植えられています。
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by sunshine-works | 2026-03-08 11:33 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)


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