2026年 02月 08日
旧待賢小学校
京都市上京区の近代建築その2

ここまで数回に亘って戦前に建てられた京都市立小学校の校舎を紹介しましたが、上京区に於いても幾つかの現存事例が見られます。
二条城の北、丸太町通りに面して建つ旧待賢小学校もその一つで、昭和13年に建てられたモダンな校舎が残されています。
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丸太町通りと猪熊通りの交差点に大きなアールを描く鉄筋コンクリート造三階建て。コーニスの張り出しで水平ラインを際立たせ、連続窓や大きな丸窓で個性を高めたアールデコ風の意匠。
京都市で戦前に建てられた鉄筋コンクリート校舎の中では中期以降の築年で、この時代には大正期や昭和初年代築の校舎に比べて意匠性が薄れていく傾向がありますが、この待賢小学校の印象的な外見は以前の小学校建築に劣らない高い象徴性を保っています。
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コーナーに設けた玄関。アールに沿って玄関庇を張り出します。
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タイルを貼った床や階段、板張りの廊下が残る館内の様子。待賢小学校は周辺学区との統合で平成10年に60年の歴史を終えますが、現在は京都フランス国際学園と発達障害者支援センターの二つの団体によって使用されています。
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猪熊通りから建物東側の眺め。
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校庭から眺めた校舎南側です。
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敷地西側に残る講堂。校舎と同時期に建てられたと思われます。
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by sunshine-works | 2026-02-08 11:30 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)


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