2026年 01月 04日
旧高知海軍航空基地掩体壕
高知県南国市の近代建築その2

高知の空の玄関口、高知龍馬空港は昭和29年に開設されましたが、元々ここは旧海軍の高知航空隊基地が置かれていた場所でした。
この空港の周辺部には大戦中に航空機を空襲被害から守る為に築かれた掩体壕と呼ばれるコンクリート構造物が複数現存しています。
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高知航空隊に設置された掩体壕は大小合わせて約40基程で、そのうちコンクリートで造られたものが9基、他は土盛りや木製の簡易な造りのものでした。現存が確認されているのはコンクリート製の掩体壕の内の7基で、滑走路の南西側、空港敷地の外側の農地に点在しています。
これらの掩体壕は農機具や資材の置き場として使われていたり、放置されたままのものもあり、保存状態は様々となっていますが、そのうちの1基は南国市によって保守管理され戦争遺構として展示されています。まずは5号掩体と呼ばれているこの掩体壕から巡っていきます。
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過去に紹介した鳥取県の旧美保海軍航空隊掩体壕や愛媛県の旧松山海軍航空隊掩体壕と同様の蒲鉾型のコンクリート製アーチ造り。前方に航空機の翼に合わせた開口部を設け、航空機を後ろ向きで垂直尾翼から収納する為に開口部中央は一段高く切り欠かれています。
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内壁は特段の仕上げはされておらず、型材の跡がそのまま残っています。
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側面と後方からの眺め。奥側に尾部が収まる小さなアーチ部分が繋がります。
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5号掩体の南西に残る4号掩体。他の掩体に比べて幅、奥行共に大きな造りで、双発機を格納するためのものです。
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後ろに繋がる小さなアーチは双発機のサイズに合わせた背の高い造りとなっています。


5号掩体の南東に位置する3号掩体です。
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3号掩体の南西に残る2号掩体。樹木に囲まれて全景が撮れません。
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2号掩体南の1号掩体。
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上記の5基からやや離れた位置、県道を挟んだ東側にも2基の掩体が残ります。この7号掩体は戦後に道路と用水路を通す為に後方の壁を取り壊しています。
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7号掩体の南西には6号掩体が残されています。
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by sunshine-works | 2026-01-04 12:08 | 近代建築 高知県 | Trackback | Comments(0)


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