2025年 08月 17日
山口博物館維新記念室
山口県山口市の近代建築その7

前回紹介した旧山口県立山口図書館の南には、山口県立山口博物館の大きな建物が並びます。
この山口博物館は大正6年に開設された山口県立教育博物館が戦後に改編されたもので、建物も昭和45年に建替えられましたが、敷地の一角には大正6年の開設時に建てられた煉瓦造平屋の建物が残されています。
この建物は旧山口県立教育博物館の別館として建てられ、明治維新の文献資料を収蔵・展示する施設として使われていました。
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間口五間奥行九間程の小さな建物。煉瓦壁に窓枠を白石で囲んだ縦長窓を並べ、和瓦を葺いた寄棟屋根を載せます。窓枠上部や軒下には同時に建てられた旧本館と合わせたセセッション風の飾りが添えられています。
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建物角を曲がって南側壁面を眺めます。
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入口は西面に一か所。玄関ポーチを突き出し、入口上部に三角破風を立ち上げます。
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現在は公開されておらず、扉は閉ざされたまま。倉庫として使われているようです。
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by sunshine-works | 2025-08-17 11:30 | 近代建築 山口県 | Trackback | Comments(0)


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