旧山口県議会議事堂

山口県山口市の近代建築その5

旧山口県庁舎から小路を挟んだ東側には、県庁舎と同年に建てられた県議会議事堂が並びます。

県庁舎と同様に煉瓦造二階建てモルタル仕上げで、ルネッサンス様式にセセッションや和風要素を取り込んだ意匠も共通するもので、中央部の表現が異なる以外は県庁舎を縮小したような印象です。
中央に塔屋を置き、銅板葺き屋根の上にはドーマー窓を載せます。玄関庇を支える石柱や庇上部のバルコニーは県庁舎と同一の意匠です。
玄関正面から奥側の様子。四本の柱が並ぶ県庁舎に対してこの議事堂は両脇二本で支えます。階段両脇には灯具が再現されていますが、おそらく旧県庁舎にも同様のものが設置されていたと思われ、旧県庁舎の階段脇には台座らしきものが残っています。

建物東側からの玄関部の眺めです。

旧県庁舎と同様に館内は一般公開されており、再現された議会場や付室を見学することが出来ます。
議場の手前、玄関ホールの左右には控室や応接室が配置されています。