旧山口県庁舎２

山口県山口市の近代建築その4

大正５年に建てられた二代目の山口県庁舎は昭和59年に新庁舎が建てられるとその機能の殆どが移管され、旧庁舎は議会棟と共に県政資料館として一般公開されます。

今回は旧県庁舎の館内の様子を紹介します。
正面玄関からホールへ。四方を囲む花崗岩の石柱や梁はモールディングや彫刻で美しく飾られます。

階段を登って上階へ。こちらも同様に白色の石で飾られます。
館内には会議室や正副知事室が再現されています。

館内を繋ぐ回廊の内側。等間隔に設けられたアーチが天井を支えます。

この建物は、同時代に建てられた県庁舎に多く見られる中庭を囲んで建屋を廻らせる口の字型の配置を採り入れていますが、議会棟を回廊に組み込まずに別棟としている処が他と異なる特徴です。
旧県庁舎と旧県議会議事堂が並ぶ敷地の入口に建つ門衛所。同時期に建てられたもので、現役施設として使われています。