2025年 03月 09日
旧日本生命京都支店
京都市中京区の近代建築その8

前回紹介した不動貯金銀行京都支店から三条通りを西へ一筋、柳馬場通りと交わる角地に大正初期に建てられた煉瓦建物がテナントビルとして使われています。
この建物は日本生命京都支店として大正3年に建てられました。
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三条通りに南面して建つ煉瓦造2階建、銅板葺。外壁には切石と化粧タイルを貼っています。
塔屋の上の円錐屋根や角の尖塔、アーチ窓、付柱、軒蛇腹やパラペットの飾り等々、古典様式の装飾意匠を随所に用いていますが、全体の構成は当時流行のセセッションの表現で纏められており、ほぼ同時期に建てられた不動貯金銀行京都支店と通じる印象を受けます。
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元々は現在の建屋の西側と北側にも区画が繋がっていましたが、昭和58年に東南角の部分のみを保存してテナントビルに改修されています。
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柳馬場通りに面した東面です。

建物コーナーの東と南に向けて同じ造りの入口を設けます。
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敷地の西端に仕切り塀が残っています。
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by sunshine-works | 2025-03-09 11:24 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)


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