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2025年 03月 02日
京都市中京区の近代建築その7 前回紹介した旧家邊徳時計店から三条通りを西へ進みます。富小路通りと交わる角地に、かつて銀行店舗だった建物がテナントビルとして使われています。この建物は不動貯金銀行京都支店として大正4年に建てられました。 ![]() 三条通りに南面して建つ木骨煉瓦造三階建て。壁面は御影石と化粧タイル貼り、屋根には銅板を葺きます。 古典様式の装飾要素をセセッション様式に取り入れた当時流行の建築様式で、従来の重厚荘厳な銀行建築が新しい時代の銀行店舗へ変わって行く中で試行された表現様式の一つです。 それまでの富裕層中心の銀行から広く一般市民に向けた銀行が勃興するこの時代、銀行店舗には華やかな雰囲気を保ちながら親しみやすさと先進性を表現した様式が求められます。庶民向けの銀行として創設された不動貯金銀行も各地の支店にこの流れを採り入れ、様々なスタイルの建築様式の店舗を展開していきます。
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 上階の壁面は一階と異なる化粧タイル貼り。木造建物故に壁面を軽くする目的でしょうか。 ![]() ![]() ![]() ![]() 建物中央を貫く階段。当時の姿を良く留めます。 ![]() ![]() ![]() ![]()
by sunshine-works
| 2025-03-02 11:19
| 近代建築 京都府
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