2024年 12月 08日
土讃線仁淀川橋梁
高知の鉄道遺産

高知県の鉄道の歴史は明治37年に高知市内に敷かれた路面電車がその始まりとなりますが、都市間を結ぶ広域な鉄道路線の開設は遅く、大正13年3月に漸く須崎~日下間で国鉄高知線が開通、同年11月には県都高知まで繋がります。高知線はその後も北に延伸を重ね、昭和10年に香川、徳島方向から延ばされた路線と結ばれて現在の土讃線となります。
この高知線が大正13年に高知まで延伸された工区の途中で仁淀川を渡る地点には、同線開通時に架けられた連続トラス橋梁が現存し、竣工100年を越えて今尚使われています。
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7基の直弦プラットトラスと1基の曲弦ワーレントラスを連ねた397メートルの長大橋が仁淀川の広い河原を渡ります。
仁淀川橋梁は土讃線の前身となった高知線が日下~高知間に延伸された大正13年に架けられました。
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直弦トラスに挟まれて1基の曲弦トラスが架かります。直弦トラスの支間長は46.9メートル、曲弦トラスは62.3メートルで、支間の長い曲弦トラスは増水時の川筋を跨ぐ位置に設置されました。
因みにこの仁淀川橋梁で使われている二種のトラスはどちらも当時の国鉄橋梁で広く用いられていた規格で、直弦トラスは同時期に架けられた予讃線の加茂川橋梁や中山川橋梁と、曲弦トラスは大正9年に竣工した山陰本線郷川橋梁や昭和4年に架けられた土讃線吉野川橋梁のものと長さ構造共に同一となっています。
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砂地を渡り草地を越え、幾つもの川筋を跨いで長々と桁が連なります。
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トラスを支える鉄筋コンクリート製の橋脚。石積にも見えますが、表面に切石を貼ったか、あるいは表面に目地を切って石積み風に仕上げたものと思われます。
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一段上がって川の土手からの眺め。
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四国の鉄道橋梁で当時最長の連続トラス橋となった仁淀川橋梁の架橋技術は、その後の土讃線の延伸区間や他の線区での橋梁工事に受け継がれ、難所とされた河川を相次いで渡って鉄道網を廻らせて行きます。
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by sunshine-works | 2024-12-08 11:43 | 近代建築 高知県 | Trackback | Comments(0)


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