2024年 09月 01日
高知県の近代建築
高知県の近代建築

香川、徳島、愛媛の順に廻って来た四国の近代建築探訪、今回より最後となる高知県編を始めます。
四国の南側、北を四国山地が走り、南に太平洋が面する高知県は、四国最大の山林面積を有し、深い山々を源とする清流が平地を潤して太平洋に注いでいきます。この豊かな自然と産物に恵まれた県内各地には、それぞれの歴史と文化に育まれた多くの町村が栄え、やがて明治の文明開化を迎えます。
西洋からもたらされた最新技術は、近代都市の礎となる各種建造物を建て、物流や暮らしを支えるインフラを整え、工業の発展を担う産業施設を各地に築いて行きました。
次回より、四国山地の山あいから太平洋の沿岸部に至る県内各地に残るこれらの近代化遺産の数々を順次紹介して行きます。

高知県の東南、太平洋に突き出した室戸岬に設置された鉄製の灯台。室戸岬灯台は明治32年に初点灯されました。
高知県の近代建築_f0116479_16041109.jpg

かつて日本三大杉の産地として栄えた高知県東部の森林地帯。最盛期に木材の運搬を担った森林鉄道の遺構が数多く残されています。魚梁瀬森林鉄道立岡二号桟道は昭和8年に設置されました。
高知県の近代建築_f0116479_16065868.jpg

芸西村の中心部に残る旧医院。旧末延堂医院は昭和2年に建てられました。
高知県の近代建築_f0116479_16175008.jpg

香美市の市街地に残る昭和5年に建てられた旧美良布村信用販売購買利用組合の建物。一時期はアンパンマン図書館として使われていました。
高知県の近代建築_f0116479_16230543.jpg


高知の空の玄関口、高知龍馬空港はかつて海軍飛行場だった場所。空港傍の田畑の中に大小数基の掩体壕が今尚残ります。とりわけこの双発機用と思われる大型掩体壕は全国的にも希少な現存例です。
高知県の近代建築_f0116479_16263320.jpg

高知市の中心部で明治期開業の古い歴史を持つ織田歯科医院。現存する建物は大正14年に建てられました。
高知県の近代建築_f0116479_16462389.jpg

高知で最も古い旧制中学校、旧海南中学校は、戦後の学制改革を経て現在の高知小津高等学校に連なります。昭和7年に建てられた校舎は平成期に建替えられましたが、中央部分はそのまま残されています。
高知県の近代建築_f0116479_17043536.jpg

高知城近くの市街地に建つ日本聖公会聖パウロ教会。現在の礼拝堂は昭和7年に献堂されました。
高知県の近代建築_f0116479_17113688.jpg

須崎市で数々の事業を営んだ三浦家の旧邸宅兼店舗。和洋折衷様式のこの建物は大正5年に建てられました。
高知県の近代建築_f0116479_17182203.jpg

愛媛県との県境近く、梼原町で資料館として使われている旧庁舎。旧西津野村の役場として明治24年に建てられました。
高知県の近代建築_f0116479_17255455.jpg

山が深く、河川に恵まれた高知県には優れた土木遺産が数多く残されています。四万十町の家地川取水堰は佐賀発電所の取水堰として昭和12年に設置されました。
高知県の近代建築_f0116479_17343219.jpg

土讃線仁淀川橋梁は大正12年架橋。8連のトラスが清流を渡ります。
高知県の近代建築_f0116479_17393132.jpg

仁淀川町の大渡隧道は昭和7年竣工。多くの隧道遺構が残る高知県の中でも、この大渡隧道は他に類を見ない豪華な意匠です。
高知県の近代建築_f0116479_17463555.jpg

県北部、大豊町の山間部に残る廃橋。旧吉野川橋は明治44年に架けられました。
高知県の近代建築_f0116479_17495498.jpg

昭和15年に水力発電用として設置された大橋ダム。堤高73メートルは戦前に築かれたダムとしては四国最大の規模となります。
高知県の近代建築_f0116479_17571886.jpg



by sunshine-works | 2024-09-01 11:40 | 近代建築 高知県 | Trackback | Comments(0)


<< 叶埼灯台      四階楼 >>