2024年 02月 11日
龍谷大学大宮学舎 2
京都市下京区の近代建築その8

龍谷大学大宮学舎に残る近代建築巡り、今回はキャンパスの中央に建つ本館を紹介します。
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木造2階建て寄棟造。漆喰壁にアーチ窓を廻らす意匠は前回紹介した南黌・北黌と共通のもの。正面と背面にバルコニーを乗せた車寄せ玄関を張り出し、上部に三角破風を掲げます。方形の大きな構えで、学舎の中核施設にふさわしい風格を備えます。
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バルコニーを乗せた玄関ポーチ。扉周りは何層にもアーチが重なる重厚な造りです。
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玄関奥には100畳敷の講堂へ繋がる階段が設けられています。
明治12年に一連の施設が建てられた当初はこの本館のみが教学の場として使われ、本館には講堂の他に幾つかの小数室や教員室、貴賓室が設けられていました。
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バルコニーを覆う三角破風。天井部は和風の折り上げ格天井となっています。
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玄関部を側面から眺めます。
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建物南面からの眺め。南黌との間を渡り廊下が結びます。
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南西角を曲がって西面の眺め。建物裏側にあたるこの面は窓がありません。
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西面の三角破風です。
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建物南面へ出ます。
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南黌と本館の間には屋根が渡されていますが、反対側のこの面には屋根がありません。当初は北面にも屋根がありましたが、その後に失われています。

現存する木造校舎としては明治9年築の長野県旧開智学校が最古のものとされていますが、明治12年築のこの龍谷大学大宮学舎に残る三棟の建物と門衛所、正門および渡り廊下は、おそらく大学施設として日本最古級のものと思われます。
京都市内の近代建築の中でも明治10年代のものは殆ど無く、極めて貴重な存在となっています。
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by sunshine-works | 2024-02-11 11:26 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)


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