2024年 01月 28日
旧村井銀行七条支店
京都市下京区の近代建築その6

前回紹介した旧鴻池銀行七条支店から西へ進んで程なく、七条通りと中筋通りが交わる地点にも、かつて銀行店舗として建てられた建物が現存しています。
この建物は村井銀行七条支店として大正3年に建てられました。
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七条通りに南面して建つ煉瓦造2階建て。正面に4本のドリス式ジャイアントオーダーを並べ、軒下のフリーズ部分には付柱と円形のモールディングを交互に廻らせます。大正初期の銀行建築の重厚感を備えながら一部にアールデコの要素も採り入れ、古典様式と巧みに折衷させています。
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村井銀行七条支店が竣工した大正3年当時は、鉄筋コンクリート建造物が普及する前段階で、銀行建築の多くは石や煉瓦を構造材としていました。
この建物も煉瓦造に切妻屋根を葺いた明治期から使われる古い造りを基本としていますが、外壁は石とモルタルで煉瓦を覆い、屋上に立ち上げたパラペットで屋根を隠して石造風の外観に見せています。
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中央に小さく構える入口。円柱が支える庇は後年に付けられたものです。
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村井銀行七条支店はその後昭和銀行、安田銀行の支店へと引き継がれ、保険会社の営業所を経て幾度か民間企業の店舗として使われます。撮影時は新しいテナントの入居が終わったばかりで、整えられて綺麗な状態になっていました。
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前面に堂々と並ぶ四本のオーダー柱。建物規模に不釣り合いな程のその大きさが強い存在感を示します。
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中筋通りに面した西面。中央に三角破風を乗せた入口を構えます。
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by sunshine-works | 2024-01-28 11:10 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)


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