2023年 10月 15日
興野々橋
愛媛県鬼北町の近代建築

愛媛県南東部、高知県境に近い鬼北町広見で、地方道が四万十川支流の広見川を渡ります。
この場所に架かる興野々橋は大正12年に架けられました。
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広見川の中流域を渡る9連の鉄筋コンクリート造プレートガーダー単純桁。約90メートルの橋長は当時の地方道路橋としては相当な長さで、現存する大正期に架けられた鉄筋コンクリートの道路橋としては、アーチ橋を含め四国地方で最も長いものとなります。
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橋の幅は約2.8メートルの一車線道路。自動車も少なく、引車や牛車馬車の往来が主だった当時は、大きな国道や幹線道以外の橋はどこもこのような規模でした。
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西詰側の親柱。剥落していて文字が欠けています。
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橋の取付部を側面から眺めます。
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こちらは東側の親柱。
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橋長90メートルの中で広見川を渡る箇所は5径間分。コンクリート橋脚が水面から高い位置で桁を支えます。
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この興野々橋は鉄筋コンクリート造のプレートガーダー橋として初期のものとなりますが、コンクリート製の橋脚が使われた橋としても早期のもので、煉瓦石積橋脚が主流だった地方の橋梁では先駆的な例となります。
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by sunshine-works | 2023-10-15 14:34 | 近代建築 愛媛県 | Trackback | Comments(0)


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