2023年 09月 10日
開明学校
愛媛県西予市の近代建築その1

西予市宇和町の中心部卯之町は、城下町として始まり、その後は宇和島街道の宿場町として栄えました。
この卯之町の中心街、伝統建築が数多く残る古い街並みの一角に、明治期に建てられた学校建築が残されています。
小学校校舎として四国最古、擬洋風建築の校舎としては日本で二番目に古い開明学校校舎は明治15年に建てられました。
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中心街から緩やかな坂を辿った先、石垣を積んだ敷地に建つ瓦葺寄棟造二階建て。和風の小屋組に和瓦葺き、唐破風の入り口庇を構える和風建築を基礎としますが、漆喰壁にアーチ窓を並べ、1階正面には外廊下を巡らせたハイカラな擬洋風建築に仕上げています。
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宇和島街道の宿場として繁栄した宇和町は、藩下の勉学の先進地でもあり、著名な蘭法医二宮敬作が医院や塾を開いた地でもありました。地域の教育熱は明治になっても失われず、明治2年には住民有志によって私塾申義堂が開かれ、この開明学校の母体となります。
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敷地南側に建つ別棟。かつての第二校舎の復元建物ですが、本館と意匠を合わせた当時の姿が再現されています。
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庇屋根の下を板敷の外廊下が渡ります。
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大正3年まで小学校校舎として使われ、その後は各種の公共機関の施設に転用されました。現在は教育資料館として当時の教室の様子や教育関連資料が展示されています。
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by sunshine-works | 2023-09-10 11:30 | 近代建築 愛媛県 | Trackback | Comments(0)


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