2023年 07月 02日
旧筒賀村役場
安芸太田町の近代建築その1

広島県の北西部に位置する安芸太田町は山県郡の3町村が合併して平成16年に誕生しました。元となった3町村の一つ、旧筒賀村の中心部で支所として使われている建物は旧筒賀村役場として昭和11年に建てられたものです。
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国道沿いに建つ木造2階建てモルタル造。三方をアーチで囲む玄関ポーチを配し、中央上部には半円形の破風を掲げて妻面に村の記章を飾ります。スクラッチタイルを貼った腰回り、各面に巡らせた縦長窓、ポーチ上部を引き締める蛇腹の表現、破風に繋がる付柱の装飾等々、洋風建築の要素を随所に盛り込んで、意匠豊かに仕上げています。
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建物中央に構える玄関ポーチ。上部には当時のまま「筒賀村役場」の銘が刻まれています。
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広島県北西部に位置する山県郡周辺は広島県の中でも林業が盛んな地でした。この庁舎が建てられた昭和初期は日本林業の最盛期で、旧筒賀村も良質な広葉樹の産地として盛況を極め、財政面で豊かな村となっていました。都市部の庁舎に劣らない豪華な村役場からも、当時の村の繁栄ぶりが伺えます。
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建物と玄関ポーチの腰回りにスクラッチタイルを廻らせます。
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右隣に並ぶ別館。後年に建てられたものですが、意匠が統一されています。
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by sunshine-works | 2023-07-02 12:11 | 近代建築 広島県 | Trackback | Comments(0)


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