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2023年 01月 08日
京都市東山区の近代建築その8 前回紹介した京都国立博物館の南東、東大路通りを挟んで三十三間堂と向き合う東側に、真言宗智山派総本山智積院の敷地が広がります。この境内の一角に1棟のモダンなコンクリート建物が残されています。 現在は智積院宗務庁として使われているこの建物は、京都市立芸術大学の前身となる京都市立美術工芸学校の校舎として大正15年に建てられました。 鉄筋コンクリート造3階建て、中央の玄関棟を中心に左右に長く建屋を伸ばし、両翼に接続する棟を前にせり出します。 南面し、窓がずらりと並ぶ一見して学校建築と判るソリッドな造りですが、面に凹凸が残り、部分部分には控えめな装飾表現が施されており、モダニズムの前段階の表現主義に近い意匠となっています。 現在は智積院の敷地の一部となっているこの一角は大正15年から昭和55年までの間、京都市立美術工芸学校(その後に京都市立芸術大学へ改称)のキャンパスとして使われていました。この京都市立美術工芸学校は、明治13年に設立された京都府立画学校を始まりとする芸術系の専門学校で、その後数度に渡る校名の改称と所在地の移転を経て、この地を新たな校地とします。新設された校舎には絵画の他に彫刻、図案、漆芸の各科が集い、西日本を代表する総合的な芸術学校として多くの美術工芸作家を輩出していきます。
by sunshine-works
| 2023-01-08 11:22
| 近代建築 京都府
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