2022年 06月 26日
この橋が渡る川の名の基になった京橋は、前回紹介した猿候橋と共に広島の町が開かれた安土桃山時代から続く長い歴史を持ちます。現在の橋は昭和2年に架けられた鋼製ゲルバー桁橋で、広島市で最も古い鋼橋として竣工しました。 市街中心部へ向う国道2号線の橋は、市内の橋の中でも優先的に架け替えが進められ、この京橋は昭和2年に鋼製桁とコンクリート橋脚からなる永久橋として竣工します。 京橋の完成により、大正15年に架け替えられた東側の猿候橋、同じく大正15年に架け替えられた西側の元安橋、明治期に架けられた本川橋と続く一連の橋梁が近代橋梁として整備され、中心街の発展を支える事となります。 城下町だった広島は、防衛上の理由から城下の河川に架橋制限が掛けられ、京橋から下流には長らく橋は渡されていませんでした。 時代が変わり、明治中期に京橋川の東岸に陸軍の施設が幾つも設置された事で市東部の開発が進み、比治山方面から市中心部を結ぶ交通路が求められます。 これを受けて整備されたのが、この地点で京橋川を渡って西進する街路で、竣工は昭和14年と遅い時期となりましたが、新たな導線として重用されます。
by sunshine-works
| 2022-06-26 11:50
| 近代建築 広島県
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Comments(2)
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getteng at 2022-06-26 12:24
sunshine-worksさん
老生も1週間目に京橋を撮りました。 その前には海田市の九十九橋と本川橋を。。。
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sunshine-works at 2022-06-27 01:06
> gettengさん
コメント有難う御座います。広島の川と橋が織り成す美しい景色は、撮影していて楽しかったです。 |
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