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2022年 06月 05日
広島県広島市の近代建築その13 鉄骨煉瓦造地上3階一部5階地下1階、中央の玄関棟を中心として左右に棟を配置したシンメトリー構造。階段室の頂部に載せられたドーム屋根が印象的な建物でした。 設計者はチェコ出身のヤン・レツルで、来日した明治40年以降東京で学校建築や個人邸を中心に多くの建物を設計していました。レツルは当時ヨーロッパで流行していたセセッション様式を得意とし、日本で手掛けた作品の多くがこの様式によるものでした。 この物産陳列館も古典様式をベースにセセッションの要素が加えられたもので、当時の広島市でも例を見ない斬新な意匠でした。 昭和20年8月6日、投下された原子爆弾はこの建物の南東上空、高度約600メートルで炸裂し、ほぼ真上から爆風が襲います。鉄筋コンクリートと比べて構造的に脆弱な煉瓦造の建物でしたが、衝撃が横方向ではなく上からだった為に天井や床は抜け落ちたものの中央部の壁面は持ち堪え、建物西側、玄関廻りやその上部の階段室、そしてこの建物を特徴付けていた頂部のドーム鉄骨が崩壊を免れました。
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by sunshine-works
| 2022-06-05 11:18
| 近代建築 広島県
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Comments(4)
shine-worksさん
妻が小学生の頃、みんなしてこの中に入って遊んでいたそうです。 投下の翌年かに父親の転勤で当地にきたのですが、行動や食べ物・飲料水などの制限は一切なく、 それが原因なのでしょうか、家族5人全員が癌にかかり、今生存しているのは故妻の兄(肺がん)だけです。 いわゆる「第二次被曝」で、原爆手帳ももらえない方がいかに多いか?
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> gettengさん
コメント有難う御座います。 廃墟や瓦礫となった建物を構わず遊び場としてしまう子供の気持ちは分かる気がします。 当時は放射線について何ら情報がなかったので被害に遭われた方も多かった事でしょう。 |
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