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2021年 11月 07日
京都市左京区の近代建築その39 左京区の南東、南禅寺の広大な敷地の東側を煉瓦造の構造物が南北に横切ります。 琵琶湖の水を京都市内へ引く琵琶湖疏水事業は、遷都によって衰退が危惧される京都市の活性策として明治14年に計画が始まりました。京都府知事北垣国道の主導で事業は具体化され、工部大学の卒業間もない田邉朔郎を工事責任者として明治18年に起工、莫大な工事費用の調達や相次ぐ難工事を乗り越えて5年後の明治23年に第一疎水が開通します。 この疎水の開通によって得られた豊富な用水は、産業を支える水車や発電の動力、舟運、上水や工業用水、田畑の灌漑等に用いられ、京都の近代化の原動力となりました。 この南禅寺水路閣は蹴上から北へ進む疎水分線の施設で、境内の窪地を煉瓦の連続アーチが跨ぎ越して行きます。 ![]() ![]() ![]() 13のアーチが連なる長さは約90メートル、幅4メートル、最高部の高さ9メートル。使われている煉瓦は疎水事業に合わせて京都山科に設立された煉瓦工場で焼かれたものです。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 地上を煉瓦のアーチが長々と連なる構造物は日本ではあまり例が無く珍しい眺めです。 築堤と拱渠の組み合わせでも用途に適ったと思えますが、工費も工期も嵩むこの形式が選ばれたのは古刹の景観に配慮したもので、当初は批判的な意見もありましたが、現在では違和感無く景色に溶け込んでいます。 ![]() 上記写真のトンネルの先、南禅寺の北で疎水分線から更に分岐した放水路。斜面を下って南禅寺船溜りへ注ぎます。 ![]() ![]() ![]() ![]()
by sunshine-works
| 2021-11-07 11:44
| 近代建築 京都府
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Comments(2)
通りすがりですが素晴らしい写真を見せていただきました。
ありがとうございました。
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> 坂上某さん
はじめまして。コメントありがとうございます。この水路閣はドラマや映画の撮影にも良く使われる場所で、見所満載のスポットです。未訪でしたら、是非行かれる事をお勧めします。 |
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