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2021年 09月 26日
京都市左京区の近代建築その33 平安神宮の参道の入口横、前回紹介した京都府図書館と大鳥居を挟んだ向い側に、昭和8年に建てられた京都市美術館の大きな建物が建っています。今回と次回に分けて岡崎地区の景観の要となっているこの建物を紹介します。 ![]() この岡崎地区は明治28年に内国勧業博覧会が開かれた事を契機に、その後幾度も展覧会場として利用されました。京都市美術館が建つこの一角も常設の勧業館が置かれていましたが、京都で行われた昭和天皇の即位礼を記念した美術館を設置する事となり、跡地に建てられたのがこの建物です。創建時の正式名称を大礼記念京都美術館とするこの美術館は日本で二番目の公設美術館で、現存建物としては日本最古のものとなります。設計は公募によって前田健二郎の案が採用され、伊藤忠太や武田五一も設計に加わっています。 西洋建築に和風の屋根を乗せた帝冠様式の建物。この建物が建てられた当時の公共建築に多用されました。帝冠様式の建物の中では最も規模が大きく、この様式において西日本を代表する現存例となります。
by sunshine-works
| 2021-09-26 11:16
| 近代建築 京都府
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