2021年 09月 05日
旧京都市武徳殿
京都市左京区の近代建築その30

平安神宮の広大な敷地の北西、丸太町通りに面した一角に京都市の武道センターが位置します。
この中心部には、明治期の築となる大きな木造の道場が現存し、現役施設として使われています。
現存最古の武道場となるこの建物は、京都市武徳殿として明治32年に建てられました。
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建坪約300坪の木造平屋切妻造、外周を裳階が囲み、屋根上に破風を飾ります。照り屋根、漆喰壁、懸魚や垂木、鬼瓦等の寺院建築を基本とした伝統的な意匠ですが、骨組みに西洋技法を採り入れた近代和風の建物です。
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北面に設けられた車寄せ。当初は無かった部分で、大正期に増築されています。
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この武徳殿は、明治28年創設の大日本武徳会の施設として建設されたもので、平安宮の太極殿を模した姿が平安神宮の北西に再現されました。
明治に時代が変わって近代化と西洋化が進む中、古武道の復興と振興、武道を通じた国民の意識高揚を図る拠点としての役割を担い、武道家の修練や数々の演武会の場として使われました。
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南の入口。普段はこの入口が使われているようです。
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こちらは東面です。
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建物外周に張り出す軒に沿ってぐるりと外廊下が囲みます。
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休憩時間を待って内部を見学しました。
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太極殿を模したこの建物は、内部に玉座が設えられています。この玉座も当初は無かったもので、車寄せと同じ大正2年に設けられました。
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by sunshine-works | 2021-09-05 11:26 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)


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