2021年 02月 07日
旧都茂村図書館
島根県益田市の近代建築その3

益田市の北東、美都町中心部の国道沿いに、昭和初期に建てられた木造の洋風建物が残されています。この建物は当地出身の医学博士秦佐八郎氏が寄贈した図書館として建てられました。築年:昭和14年。
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木造平屋建て切妻造、外壁は中央の玄関部をモルタル壁、両脇は下見板貼り、屋根と玄関庇には石州瓦を葺きます。
玄関部の左右に部屋を配したシンメトリー構造。小さな建物ですが細部に意匠を凝らした造りとなっています。
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秦佐八郎博士は美濃郡都茂村出身で、細菌学者として各種の伝染病の研究を行います。ドイツ留学時代の共同研究により発見した梅毒の治療薬は秦博士が残した大きな功績で、三度のノーベル賞候補に挙げられる日本を代表する医学者でした。
この建物は成功を収めた博士が自身の地所や屋敷を売却した資金を元に寄贈したもので、出身地の教育振興に役立てる為に当時珍しい村立図書館として建てられました。
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by sunshine-works | 2021-02-07 11:43 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)


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