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2021年 01月 24日
島根県益田市の近代建築その1 益田市中心街の東、益田川の河畔に大正期に建てられた役場建物が残されています。 明治中期から大正12年まで、日本には県と市町村の間に郡と呼ばれる行政単位が存在していました。ここに於ける郡は現在の単なる地理的名称である郡とは異なり、郡長や議会を有する自治体で、中心都市には役務を司る庁舎が置かれました。 郡制は明治24年から明治32年までの8年をかけて全国に導入され、島根県では明治29年に群制が施行されます。この建物は石見地区に6つ制定された郡の一つ美濃郡の役所として建てられたもので、現在の益田市一帯を管轄としていました。 ![]() 木造平屋建て、中央玄関部と建屋の左右を前方に迫り出した近代和風建築。壁面は下見板貼り、上部を漆喰仕上げ、屋根には石州瓦を葺きます。明治大正期に建てられた地方庁舎に多く見られる寺院や代官屋敷を思わせる造りの建物で、重厚な入母屋庇や破風の意匠が役所としての風格を高めています。 ![]() ![]() ![]() この建物の竣工年は島根県で群制が施行されてから25年程後の大正10年で、先代の庁舎に代わるものとして建てられたと推測されます。その群制は大正12年に廃止されますので、郡役所として使われたのは僅か2年と短いものでした。 その後は警察庁舎や行政施設として使われ、昭和58年より益田市の歴史資料館として公開されています。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]()
by sunshine-works
| 2021-01-24 11:27
| 近代建築 島根県
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