2020年 06月 07日
アンスティチュ・フランセ関西(旧関西日仏学館)
京都市左京区の近代建築その27

京都大学吉田キャンパスの西、東大路を挟んだ向い側に、白亜のコンクリート造洋館が建てられています。
この建物は、日仏文化交流の場として設立された関西日仏学館の本拠として昭和11年に建てられました。設計は原案をレイモンド・メストラレ、実質的な設計施工は木子七郎が担当しました。
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外壁に囲まれた敷地北側に建つ、鉄筋コンクリート3階建て。付柱を廻らせた外壁に縦長窓を並べ、張り出した軒の上にはセットバックして大きな塔屋が乗せられます。
近代的なコンクリート建築に古典様式のエッセンスを取り入れた優美なその意匠は、文化施設に相応しい気品を備えます。
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昭和2年に設立された関西日仏学館は、当初山科の九条山に置かれていましたが、交通不便な山科から京都中心部への移転を模索していました。
この建物が建つ敷地は、かつて京都高等工芸学校の校地として使われていた場所で、同校が松ヶ崎へ移転した跡地が新たな拠点として選ばれました。

ガラスを嵌め込んだ玄関庇。玄関上部には緩やかなアールを描く出窓を張り出します。
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建物の角もアールに仕上げられています。
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西側奥の屋外螺旋階段。当初からの物かは判りませんが、良いアクセントになっています。
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by sunshine-works | 2020-06-07 12:47 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)


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