2020年 05月 17日
京都大学の近代建築補遺
京都市左京区の近代建築その24

ここまで約20棟程の京都大学キャンパスに残る戦前築の建物を採り上げましたが、未紹介の建物が幾つか残りました。今回は各構内に現存するその他の近代建築を紹介します。
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工学部電気工学教室本館の玄関部に残る煉瓦造の車寄せ。明治33年に建てられた旧館のファサードが保存されています。部分保存されたこの玄関ポーチは大正10年の増築時に永瀬狂三が設計を手掛けました。
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この工学部電気工学課には、戦前築の鉄筋コンクリート建物がもう1棟現存します。大倉三郎と内藤資忠の設計により電気工学教室の増築部として昭和9年に建てられました。
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四角い大きな窓が並ぶ南面。2階壁面と1階の柱周りにはタイルが貼られています。

こちらは北面。


武田五一が手掛けた建築学教室本館(大正11年)の東隣には、製図室として使われた別館が並びます。この建物は昭和12年に大倉三郎の設計で建てられました。
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上記の建物と同様に、この建物も平坦な壁面に大きな窓を並べ、茶系のタイルを貼ります。
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かつて第三高等中学校の敷地で、戦後に京都大学の校地となった吉田南キャンパスの一角に残るコンクリート平屋建ての施設。現在はサークル室として使われているこの建物は、軍事教練用の銃器弾薬庫として昭和11年に建てられました。
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吉田南キャンパスの南端、楽友会館の北隣に建つ現役の学生寮。京都大学吉田寮は前身の旧第三高等中学校時代からの伝統を受け継ぎます。現存するこの建物は大正元年に山本治兵衛と永瀬狂三の設計で建てられました。
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付属病院の一角でデイケア診療棟として使われている建物。永瀬狂三設計の旧精神病学教室病舎あるいは保養室と推測されます。
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瓦葺の寄棟屋根、白壁に縦長窓、建物角のアーチ、張り出した屋根庇等、コテージ風の意匠です。



by sunshine-works | 2020-05-17 11:05 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)


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