2019年 06月 02日
時報塔
東広島市の近代建築その6

東広島市の北部、長閑な田園地帯の一角にコンクリート造の小塔が立っています。
この塔は時を知らせる鐘楼として大正11年に建てられました。
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四角断面の鉄筋コンクリート造、高さは7,8メートル。上部に木造の屋根を懸けます。
石造風に仕上げた壁面には時に因んだスローガンが掲げられています。
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この鐘楼は志和地区の在郷軍人会が設置したもので、竣工時は当地出身のアメリカ在住者から寄付された鐘で時を告げていました。
時報機能は戦時中にサイレンに置き換えられ、現在も定時に時を告げています。
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この塔が建てられている一角は地区の中心とは言え周囲は田畑ばかり、やや離れて酒造会社があるだけの長閑な地域で決して人口密集地ではありません。
塔の設立に際してこの地区出身の在米移民者15名が鐘を寄贈したとありますが、この数字を見ると当時の広島県が如何に多くの海外移民を送り出していたかが伺えます。
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3面には時に纏わる標語を刻みます。文字の頭に付いている星印は塔を設置した在郷軍人会に因むもので、旧陸軍の五芒星と呼ばれる記章が刻まれています。
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三面に刻まれたスローガンの詳細。「時間節約」。
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「時ハ金」
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「定時慣行」
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by sunshine-works | 2019-06-02 10:56 | 近代建築 広島県 | Trackback | Comments(0)
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