2018年 12月 02日
京都教育大学付属京都小中学校
京都市北区の近代建築その5

京都復活教会の裏手、区役所の向い側に京都教育大学付属小中学校の校地があります。
同校の本校舎には昭和13年に竣工した建物が現在も使われています。
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鉄筋コンクリート3階建て、角に設けた入口ファサードの上部に和風の屋根を掛けた特徴的な意匠。戦前の一時期、公共建築を中心に流行した帝冠様式の建物です。
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インターナショナルスタイルを理念としたモダニズム建築が流行った同時期に、あえて日本の伝統意匠を洋風建築に融合させた得意な建築様式として用いられたのが帝冠様式です。
この帝冠様式は帝国主義が高まりつつあった当時の時勢を建築意匠に現したもので、国威発揚や国家主義の象徴として主要都市の公共建物に多く用いられました。
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壁面全体にスクラッチタイル貼り。ファサードの角は緩やかなアールを描きます。
和のイメージは屋根部分のみで他は当時の一般的な学校建築の意匠。小学校校舎ながらスクラッチタイル貼りというのは大学付属ならではでしょうか。
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コーナーに設けた玄関を中心としてL型に繋がる両翼部分。
長い壁面は一定の間隔で窓を囲む枠型によって単調さを和らげています。

通用口両側の明り取り窓には色ガラスのブロックが嵌められています。
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by sunshine-works | 2018-12-02 11:45 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)
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