2017年 10月 28日
旧須知小学校
京都府京丹波町の近代建築

京丹波町の中央部、かつて宿場町として賑わった須知宿の高台に古い木造校舎が残されています。現在は児童施設として使われているこの建物は旧須知小学校の校舎として昭和10年頃に建てられました。
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古い町並みに沿った街路から石段を登った先に正面入口が見えてきます。
太い角柱が支える玄関庇、その上部に立ち上がる三角破風、大きな窓が並ぶ2階の壁面等、当時の学校建築の意匠を良く留めています。
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須知小学校は明治5年に遡る古い歴史を持つ学校で、明治23年に現在の校地へ移転、数度の建替えを経て、昭和8年から昭和10年までの間に現存する校舎が竣工します。玄関を構える本館とそれに繋がる複数の棟からなる大きな校舎は、一部に改修を加えながら平成12年の閉校までの65年間に亘って使われ、現在もほぼ当時の姿が残されています。
戦前に建てられた学校建築が数多く残る京都府ですが、これだけの規模の木造校舎が状態良く現存する例は他に無く、建築資料として非常に貴重なものと思えます。
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庇の奥に構える玄関扉。
踏み段の磨り減り具合がこの校舎の長い年月を語ります。
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敷地南側に広がる校庭から眺めた校舎。
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校舎裏側の様子。本館から後方に各棟が伸びます。
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年月を経た遊具や下駄箱が廃校当時の状態のまま残されています。
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by sunshine-works | 2017-10-28 23:55 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)


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