2014年 07月 05日
但馬の鉄道遺産その7 山陰本線の兵庫県内区間には古い鉄道施設が数多く残されていますが、この中に全国的にも希少な形式の橋桁を持つ2橋が現存します。 豊岡市竹野町の竹野川橋梁と新温泉町浜坂の田君川橋梁には、全国で3例のみとなったラチスガーダー桁が今尚使われています。 ![]() 竹野駅南方に架けられた竹野川橋梁。5連のプレートガーダーが渡ります。 ラチスガーダーは、竹野駅側から2連目の桁に用いられています。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ラチスガーダーは、従来の鋼板の代わりに、斜めに組んだ鋼材を桁としたもの。 第一次世界大戦の影響で欧米からの大型鋼板の輸入が途絶えた大正後期に開発され、一部で代替的な役割を果たしたものの、その後は廃れていきました。 現存するのは但馬のこの2橋と山口県の1例のみとなります。 ![]() ![]() ![]() ![]() ラチスガーダー桁は大正期の拡幅時に設置されたもの。橋脚もこの桁を挟んで異なった仕様となっています。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 浜坂駅の東に架けられた田君川橋梁。2連のガーダーの片側にラチスガーダーが用いられています。 ![]() 田君川橋が架けられたのは同区間が開通した明治45年。 このラチスガーダー桁も竹野川橋梁と同様に大正期に増設されたもので、規模や形状は殆ど同じです。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() もう片方の桁は開業時に設置されたもの。煉瓦積みの橋台も当初からのものです。 ![]() ![]()
by sunshine-works
| 2014-07-05 23:55
| 近代建築 兵庫県
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