2013年 12月 10日
備前の鉄道遺産 山陽本線の前身となった山陽鉄道の岡山延伸は明治24年。 3月に兵庫県西部から岡山駅までが開通、次いで倉敷、笠岡と延伸を重ね、同年中に県内区間が全通します。 重要幹線としての役割を担ったこの山陽本線は、その後に路線の付け替えや改修を重ねた為、現存する開業時の遺構の多くが失われていますが、県東部の区間には当時の面影を留める橋梁が点在しています。 以前には三石駅周辺の煉瓦拱渠を紹介しましたが、今回はその先の吉永~上道駅間の煉瓦・石積橋梁を紹介します。 吉永駅と和気駅の中間で渡る日笠川橋梁。橋脚や橋台の一部に、開業時の煉瓦構造が使われています。 煉瓦橋梁が残るのは上り線として使われている上流側。下流側にコンクリート橋脚が並びます。 その上に渡される橋桁は開業当時のものではありませんが、鉄道省の銘板が貼られた古い規格のものです。 橋を渡って暫らくは築堤の上を進みます。 この区間には道路や河川を通す拱渠や架道橋が続きます。 花崗岩の切石を積んだ拱渠。 同じ山陽鉄道時代の工区ですが、煉瓦積み・石突積みの双方が混在しています。 川田川を渡る橋梁にも石積みの橋台が使われています。 上り線側が煉瓦、その後に拡幅された下り線側にはコンクリートの擁壁が並んでいます。 瀬戸駅近くの馬渡川橋梁。 その先の区間にも小さな架道橋が連続します。 瀬戸駅と上道駅中間の半円アーチの架道橋。 百田川架道橋、一ツ木川橋梁へと進んで岡山の市街地へ。煉瓦・石積み橋梁はここで一旦途切れます。
by sunshine-works
| 2013-12-10 19:13
| 近代建築 岡山県
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