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2013年 03月 23日
鳥取県米子市の近代建築その2 旧日野橋西詰の程近く、米子市水道局の敷地内に同市の水道開設時に建てられた施設が残されています。 この建物は大正15年から昭和45年までポンプ室及び管理棟として使われました。設計:伊藤正文 ![]() 鳥取県2番目の近代水道として大正15年に米子市の水道事業が始まります。 大山山系の良質な地下水を得られる米子市ではその水源に日野川の伏流水を汲み上げて用いる事とし、川の西岸の当地に取水井戸と配水設備を設置します。 当時の施設の殆どは建て替えられましたが、唯一この旧ポンプ室が残され、水道記念館として利用されています。 ![]() ロマネスク様式を取り入れた外観意匠。正面側の1階部分には半円アーチが並びます。 ![]() ![]() ![]() 玄関開口部の上部には「天助人」の扁額が掲げらています。 ![]() ![]() 敷地内に置かれた小さな祠。水道開設15周年を記念して建立された水神社との事です。 ![]() こちらは裏側。淡白な造りは建物用途故でしょうか。 ![]() ![]() ![]() ![]() 池の畔に残された当時の名残り。吐水口にはライオン(猫?)の顔があしらわれています。 ![]() 建物の隣に建てられた石碑。米子市の水道開設について記しています。 ![]() ![]() 各地に残る古い水道施設は、この米子市水道記念館のように豊かな意匠表現を凝らしたものが殆どです。 当時の人々が地域近代化の象徴として水道施設に寄せた思いが偲ばれます。 ![]()
by sunshine-works
| 2013-03-23 23:00
| 近代建築 鳥取県
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Comments(2)
これも味わい深い建物ですね。住宅一辺倒の私まで引き込まれて一気に拝見しました。
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水道を持つことが近代都市の証だった当時、各都市は威信をかけて意匠を凝らした水道施設を建てました。それぞれにテイストが異なっているのも興味深いと思います。
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