2013年 02月 07日
播但線竹田駅
但馬の鉄道遺産その2

新井駅から北へ2駅進んで竹田駅へ。この竹田駅にも播但線延伸開業時に建てられた木造駅舎が現存しています。明治39年築。
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朝来市の北部、旧和田山町の一部だった竹田は国史跡に指定されている竹田城跡で知られ、今も古い家々が残ります。
駅舎はこの町並みに合わせたように伝統建築の意匠で建てられています。
屋根や外壁は都度補修や改装が行われ然程古さを感じさせませんが、概ね開業時の姿を留めています。
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東を正面に建つ駅舎本屋。地方線区の途中駅にもかかわらず構えが大きく、立派な造りの駅舎です。
黒壁・黒瓦と漆喰壁の取り合わせや建物の全幅に掛けられた瓦葺きの庇は他の播但線駅舎には見られない特徴です。
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入口からホームへ1直線に抜けます。
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ホームは2線2面。新井駅と同様にかつては3線2面構成でした。
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反対側のホームから眺めた駅舎本屋。こちら側も大きな庇が掛けられています。
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ホーム中央に設けられた木造の待合室。昭和15年の財産票が貼られています。
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兵庫県内に現存する木造駅舎の中でもこの竹田駅は規模が大きく且つ趣のある意匠を備えた優れた鉄道遺産として貴重です。
築100年を超えて伝わる駅舎が歴史ある町並みに馴染みます。
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by sunshine-works | 2013-02-07 23:41 | 近代建築 兵庫県 | Trackback | Comments(0)


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