2013年 01月 22日
徳島の鉄道遺産その4 箸蔵~佃間で吉野川を渡った土讃線は、この先の区間を吉野川に沿って南へ進んでいきます。 吉野川が刻んだ深い渓谷の渕に張り付くように敷かれた線路は途中幾つかのトンネルを抜けながら川の東岸を並走し、三縄の先で西岸に位置を変えます。この地点を渡る第一吉野川橋梁は昭和10年に架けられました。 香川県側から延伸した土讃線が三縄まで開通した昭和6年、同時に進められた高知県側の工区も北に延伸を重ね、未開通区間は四国山地の険しい山岳地帯を抜ける約50キロを残すのみとなります。 難工事の連続となった最終工区には多くのトンネルや橋が架けられますが、橋梁工事で最大の規模となったのがこの第一吉野川橋梁と次の第二吉野川橋梁でした。 78メートルの曲弦トラスの前後にプレートガーダーを繋げた橋長は170メートル。長い橋脚で高く支えられた橋桁が深い谷間を渡ります。 この先で再び吉野川を渡る第二吉野川橋梁とは設置環境が良く似ており、プレートガーダー桁の本数が異なる以外は殆ど同規格。中央部に使われた川崎造船製造の曲弦トラスは長さも重さも同一のものです。 トンネルを抜けた土讃線は、川沿いに開けた集落の際を抜けて再び対岸のトンネルへと向かいます。 橋を渡った土讃線が向かう氷見山トンネルの抗口。 橋の西詰からの俯瞰です。 吉野川を渡った列車は再び深い山の中へと進んでいきます。
by sunshine-works
| 2013-01-22 19:52
| 近代建築 徳島県
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