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2012年 07月 02日
篠山の近代建築その2 篠山市郊外にある観光施設「お菓子の里丹波」の広い敷地の一角に、大きな洋風建築物が建っています。 大正7年に四本萬二氏の邸宅として神戸市垂水に建てられたこの建物は、戦後の昭和24年から昭和61年までを垂水警察署の庁舎として使われました。新庁舎の完成に伴い一度解体保存された後当地へ移築され、現在の用途に使われています。設計:宗兵蔵 ![]() 広大な芝生広場に建つ木造2階建の巨大な洋館です。 神戸に現存する大規模邸宅の例としては須磨離宮の旧西尾邸がありますが、建てられた年代はどちらもほぼ同じ、共に当時の関西を代表する設計者が手掛け、セッセションを基調とした意匠で建てられている点も共通します。 更に、双方の邸宅共に本来の用途に使われた期間は極僅かで、人手に渡った後は全く異なる使われ方となります。まさに大正バブルを象徴するような建物です。 神戸の経済界が活況を極めていたこの時代に、贅を凝らして建てられた大邸宅の貴重な現存例です。 ![]() ![]() ![]() 西側からの眺め。湖面にシルエットを湛える、西洋の古城の様な美しい光景です。 ![]() ![]() 南東側に戻ってエントランスの詳細です。 ![]() ![]() ![]() ![]() 入口から奥へ。館内にはレストランや各種のショップが並びます。 ![]() ![]() ![]() 長く警察庁舎として使われたこの建物は用途に合わせて内装変更を加えていたようです。移築に際しては極力オリジナルに近い姿に復されています。 ![]() レストランを抜けて、湖に面したバルコニーに出ます。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 外側から眺めます。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 東の住吉・御影と並ぶ邸宅街として知られた神戸西部の須磨や垂水ですが、戦後は多くの邸宅が取り壊され、往時の面影はすっかり薄れてしまいました。都市近郊でこれだけの規模の邸宅を個人が維持する事は相当に難しくなっているようです。 幸いにもこの建物は早い時期に自治体に買い上げられ、その後長きに亘って行き届いた管理が施された上で、適価で民間企業に払い下げられるという、恵まれた条件の下でその命脈を繋ぐ事が出来ました。財源縮小で余裕が無くなっている自治体に期待するのは酷として、この手の建物の再生には民間企業に頼らざるを得ないのが現状のようです。 ![]()
by sunshine-works
| 2012-07-02 18:48
| 近代建築 兵庫県
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