2012年 02月 22日
香川の鉄道遺産 四国の旧国鉄路線の母体となった民営の讃岐鉄道は、明治22年に丸亀~琴平間で開通、その後路線は山陽鉄道を経て国営化され、現在の予讃線に引き継がれます。 開業区間からの延伸は、明治30年に東の高松までが開通しますが、西への延伸は遅く、明治42年に起工された路線が愛媛県に達するのは大正5年の事となります。 この西への延伸区間には、竣工時の姿で現在も使われている多くの橋梁が残っています。今回はその中の主要な2橋、財田川と柞田川を渡る橋梁を紹介します。 多度津から西へ進む予讃線は、観音寺市街の北で財田川を渡ります。この地点に架けられた財田川橋梁は大正2年の多度津~観音寺区間開通時に竣工しました。 この時代の橋梁に一般的な石積の橋脚。上部に笠石を乗せます。 プレートガーダーは明治末に制定された鉄道院標準仕様のもの。竣工時の状態が良く保たれています。 観音寺~川之江間の開業は大正5年。この時に架けられた柞田川橋梁も竣工当時の姿を伝えます。 長さの違いはあるものの、財田川橋梁と殆ど同じ規格で造られています。川辺の景色も良く似ており、外観はそっくりです。 切石を積んだ橋脚。柞田川橋梁は一部に砂岩の切石が使われています。 両側の橋台や翼壁も当時そのままの状態で残ります。 狭い間隔で並ぶ補剛材。この時代の橋桁の特徴です。 広い河原を静かに気動車が渡っていきます。
by sunshine-works
| 2012-02-22 12:07
| 近代建築 香川県
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