2011年 02月 24日
香川県琴平町の近代建築その2 参詣者で賑わう金毘羅宮の参道。象頭山の中腹にある社殿まで延々と続く石段を登って行くと、脇道に和洋折衷様式の石造建物が見えてきます。この建物は金毘羅宮の宝物館として明治38年に建てられました。設計は文部省技師の久留正道。 金毘羅宮の参道に建つ建物だけに各所に和風の意匠が採り入れられています。唐破風の庇を持つ玄関、城郭のような入母屋造りの屋根、寺院を思わせる2階バルコニーの意匠等、洋の中に和を巧みに取り合わせた独特の様式となっています。 南平面のバルコニー。銅版が張られています。 こちらは裏面。宝物館に相応しい石造のがっしりとした構えです。 東京、奈良、京都に建てられた帝室博物館がわが国の博物館建築の始まりとなりましたが、この金比羅宮宝物館は地方の一施設ながら、これらの直後に建てられた同種の建物として極めて意義ある存在とされています。
by sunshine-works
| 2011-02-24 23:39
| 近代建築 香川県
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